試験の名称 |
進行子宮体癌患者を対象にE7080及びMK-3475の併用療法と治験担当医師選択治療の有効性及び安全性を比較する第III相無作為化多施設共同非盲検試験 |
試験の概要 |
本試験は、進行子宮体癌患者を対象とした、E7080及びMK-3475の併用療法と治験担当医師選択治療(ドキソルビシン又はパクリタキセル)の比較試験である
被験者は無作為にいずれかの群に割り付けられる
主要仮説:E7080及びMK-3475併用療法群が治験担当医師選択治療群に対して無増悪生存期間(PFS)及び全生存期間(OS)を延長する |
疾患名 |
子宮体癌 |
試験薬剤名 |
MK-3475、E7080 |
用法・用量 |
E7080 20mg(経口、QD)及び MK-3475 200mg(IV、Q3W)最大35サイクルペメトレキセド:術前補助療法期の各コース1日目に、500mg/m2を3週間間隔で静脈内投与 |
対照薬剤名 |
パクリタキセル、ドキソルビシン |
用法・用量 |
ドキソルビシン60mg/m2Q3W、又はパクリタキセル80mg/m2週1回投与、3週投与1週休薬 |
試験のフェーズ |
フェーズ3(第3相臨床試験) |
試験のデザイン |
施設共同、無作為化、並行群間、実薬対照、非盲検試験 |
目標症例数 |
780 |
適格基準 |
- 組織学的に子宮体癌と確定診断され、進行、再発又は遠隔転移を有することが確認された子宮体癌患者
- 再発、転移又は切除不能な病変に対するプラチナ製剤を含む全身性の化学療法を1レジメン施行後に画像診断で疾患進行が確認された患者
- MMRを確認するための保存腫瘍検体又は新たに採取した腫瘍検体の提出が可能な患者
- RECIST 1.1の基準に準じた測定可能病変を少なくとも1つ有していることが中央画像判定機関によって確認された患者
- 治験薬初回投与前3日以内のECOG PSが0又は1の患者
- 妊娠しておらず、授乳中でなく、かつ投与期間中及び治験薬の最終投与後少なくとも120日間、プロトコールに従い効果的な避妊法を使用することに同意した女性患者
- 年齢:18歳
- 性別:女性
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除外基準 |
- 癌肉腫(悪性ミュラー管混合腫瘍)、子宮平滑筋肉腫、及び子宮内膜間質肉腫
- 中枢神経系(CNS)への転移を有する患者
- 過去2年以内に進行性又は治療が必要な他の悪性腫瘍を有する患者
- ただし、子宮体癌、根治的治療を受けた上皮内がん(例:上皮内乳癌、子宮頸部上皮内癌及び膀胱移行上皮癌)、皮膚の基底細胞癌及び皮膚の扁平上皮癌の患者は組入れ可能である
- 消化管吸収不良、消化管吻合又はその他E7080の吸収に影響を与え得るあらゆる状態を有する患者
- 画像上明らかな主要な血管への腫瘍の浸潤/侵入
- 治験薬初回投与前2週間以内に臨床的に重大な喀血又は腫瘍出血を有した患者
- 治験薬初回投与前12ヵ月以内に重大な心血管系の機能不全(NYHA ClassII以上のうっ血性心不全、不安定狭心症、心筋梗塞又は脳血管障害若しくは不安定な血行動態に伴う不整脈等)の既往を有する患者
- 全身性の治療を必要とする活動性の感染症を有する患者
- 治療開始前に行われた大手術による毒性及び/又は合併症から十分に回復していない患者
- HIV感染の既往を有する患者
- 活動性のB型肝炎又はC型肝炎を有する患者
- 間質性肺疾患/肺臓炎を合併、もしくはステロイド投与が必要な(非感染性の)間質性肺疾患/肺臓炎の既往を有する患者
- 治験の実施に影響を与える可能性があると判断された精神疾患又は薬物乱用障害を有する患者
- 免疫不全状態と診断された患者、又は治験薬初回投与前7日以内に長期全身性ステロイド療法(プレドニゾロン換算で10mg/day超)や他の免疫抑制療法による治療を受けた患者
- 過去2年以内に全身性の治療(疾患修飾薬、コルチコステロイド又は免疫抑制剤)を要した活動性の自己免疫疾患を有する患者
- 授乳中である若しくは妊娠している女性患者
- 進行、再発、又は遠隔転移を有する子宮体癌に対して2レジメン以上の全身性抗がん剤治療(術後補助化学療法又は術前化学療法を除く)を受けている患者
- 癌に対する前治療を28日(又は半減期の5倍のいずれか短い方)以内に受けている患者
- 前治療に関連するすべての急性毒性はGrade 1以下に回復していなくてはならない。ただし、脱毛及びGrade 2以下の末梢神経障害を除く
- 過去にVEGFを介する血管新生を標的とした薬剤、抗PD-1、抗PD-L1又は抗PD-L2の薬剤による治療歴を有する患者
- 抗PD-1、抗PD-L1、抗PD-L2以外の刺激性又は共抑制性T細胞受容体(CTLA-4、OX-40、CD137等)を標的とした薬剤の治療歴があり、Grade 3以上の免疫関連有害事象により当該治療を中止した患者
- 治験薬初回投与前21日以内に放射線治療を実施した患者
- 和的放射線療法は除く
- 治験薬初回投与前30日以内に生ワクチンの接種を受けた患者
- 治験薬(あるいはあらゆる添加物)へ不耐容である患者
- 他の治験に参加している、又は治験薬初回投与前4週間以内に他の治験に参加した若しくは治験用の医療機器を用いた患者
- 24時間尿で1 g以上の尿蛋白を示した患者
- 480msを超えるQTc間隔の延長
- マルチゲートスキャン(MUGA)又は心エコーで測定した左心室駆出率(LVEF)が治験実施医療機関の基準値を下回る患者
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主要な評価項目 |
無増悪生存期間(PFS) |
主要な評価方法 |
PFSは無作為割付けから最初に記録された疾患進行(PD)[盲検下の中央画像判定機関(BICR)による固形がんの治療効果判定のためのガイドラインversion 1.1(RECIST 1.1)に基づく評価]又は原因を問わない死亡のいずれか早い時点までの期間と定義する |
主要な評価項目 |
全生存期間(OS) |
主要な評価方法 |
OSは無作為割付けから原因を問わない死亡までの期間と定義する |
副次的な評価項目 |
奏効率(ORR) |
副次的な評価方法 |
RRはBICRがRECIST 1.1に基づき判定する完全奏効(CR)又は部分奏効(PR)の最良総合効果を得た患者の割合と定義する |
副次的な評価項目 |
健康関連QOL |
副次的な評価方法 |
QOLはEORTC QLQ-C30のグローバルスコアを用いて評価する |
副次的な評価項目 |
安全性及び忍容性 |
副次的な評価方法 |
治療下で発現した有害事象(TEAE)、重篤な有害事象(SAE)、及び免疫関連有害事象の発現割合
TEAEによって治験薬の投与を中止した患者の割合
毒性による治療脱落までの期間 |
副次的な評価項目 |
E7080の薬物動態の特性 |
副次的な評価方法 |
E7080の血漿中濃度 |
副次的な評価項目 |
有効性/安全性に関するE7080の曝露−応答関係 |
副次的な評価方法 |
モデルにより推定したE7080のクリアランス及び濃度−時間曲線下面積(AUC) |
予定試験期間 |
2018年6月1日~2022年1月1日 |