試験の名称 |
切除及び標準的アジュバント療法完了後の早期NSCLC患者に対する抗PD-1モノクローナル抗体Pembrolizumab(MK-3475)とプラセボを比較する無作為化第III相試験(PEARLS) |
試験の概要 |
本試験は、根治手術(肺葉切除/肺全摘除)後の標準的アジュバント化学療法の併用又は非併用で受けたステージIB、ステージII及びステージIIIAのNSCLC(非小細胞肺がん)患者にMK-3475又はプラセボを投与する
主要仮説は、MK-3475はプラセボと比較し無病生存期間(DFS)の改善をもたらす |
疾患名 |
非小細胞肺がん |
試験薬剤名 |
MK-3475 |
用法・用量 |
MK-3475 200mgを3 週間間隔で1年間静脈内投与する |
対照薬剤名 |
プラセボ |
用法・用量 |
プラセボを3週間間隔で1年間静脈内投与する |
試験のフェーズ |
フェーズ3(第3相臨床試験) |
試験のデザイン |
無作為化二重盲検試験 |
目標症例数 |
1380 |
適格基準 |
- 手術時にNSCLCの病理診断が確定しており、NSCLCのどの組織型でも適格である
- 外科的完全切除の時点でUICC v7のステージIB(T:4 cm以上)、ステージII及びステージIIIAのNSCLCが認められ、外科的完全切除(肺葉切除/肺全摘除)後に残存病変が認められなかった(R0)と病理報告書に記載されていること
- 免疫組織化学(IHC)的検査からPD-L1発現を評価するため、外科的切除時に採取した腫瘍検体が入手可能であること
- ECOGパフォーマンスステータス(PS)0~1
- 適切な臓器機能を治療開始前の10日以内に示している
- 女性患者は、妊娠可能かどうかにかかわらず、スクリーニング時の尿又は血清妊娠検査が陰性でなければならない(治験薬初回投与72時間以内)。尿妊娠検査で陰性を確認できなかった場合は、血清妊娠検査が必要である。血清妊娠検査が陰性の患者のみを適格とする
- 妊娠可能な女性患者は、スクリーニング来院時から化学療法剤及び治験薬最終投与120日後までの治験期間中に2種類の適切なバリア法を使用する意思がなければならない
- 授乳中の女性患者は、治験薬初回投与前及び治験薬最終投与後の 44ヵ月間、授乳を中止すること
- 妊娠可能な女性パートナーがいる男性患者は、スクリーニング来院時から治験薬最終投与120日後までの治験期間中に2種類の適切なバリア法を使用することに同意しなければならない
- 治験担当医師の見解において本治験への参加及び/又は投与を妨げる可能性がある重度合併症がない
- 年齢:18歳以上
- 性別:両方
|
除外基準 |
- ベースライン評価として診察及び/又はベースラインの放射線学的評価が実施され、疾患のエビデンスがあることが、胸部/上腹部の造影CTスキャン、脳CT/MRI及び診察から立証されている
- 4サイクルを超えるアジュバント療法を受けた患者
- 抗PD-1、抗PD-L1/2、抗CD137、CTLA-4モジュレーターによる前治療を受けた患者
- 治験薬初回投与前の30日以内に生ワクチン接種を受けた患者
- 現在治験に参加している、又は治験薬初回投与前の4週以内に治験薬投与を受けた又は治験機器を使用していた患者
- 結核、B型肝炎、C型肝炎及びヒト免疫不全ウイルス(HIV)の既往歴がある、又は現在活動性であるとのエビデンスがある患者
- 免疫抑制薬及び/又は全身副腎皮質ステロイドの慢性投与若しくは治験薬の初回投与前3日間での投与を受けている患者
- ステロイドの経口投与又は静脈内投与を要する間質性肺疾患(ILD)又は肺臓炎(COPD増悪を除く)の既往歴がある患者
- 過去2年間に全身治療(疾患修飾薬、副腎皮質ステロイド又は免疫抑制薬の使用)を要する活動性自己免疫疾患がある患者
- 5年間以上の寛解である場合を除き、血液がん及び原発性固形がんの既往歴がある患者。Gleasonスコア6未満のpT1-2前立腺がん、表在性膀胱がん、非黒色腫性皮膚がん又は子宮頚部上皮内がんは適格である
- 同種組織/固形臓器移植を受けている
- 治療を要する活動性感染がある
- 脱毛症、疲労、ニューロパチー及び食欲不振/悪心を除く手術及び化学療法関連の毒性がある(毒性がGrade 1に回復していない)
- 治験薬最終投与120日後までの治験期間中に妊娠又は授乳を予定している
- 患者が、本治験に直接従事する治験実施医療機関又は治験依頼者のスタッフである場合、又はその近親者(例:配偶者、親/法的保護者、兄弟姉妹又は子)である場合は適格でないが、事前のIRB承認(代表者又は指名された者)から特定の被験者についてこの基準の例外とすることが許可された場合はこの限りでない
|
主要な評価項目 |
無病生存期間(DFS) |
主要な評価方法 |
PD-L1強陽性患者の無病生存期間(DFS)を評価する
全患者の無病生存期間(DFS)を評価する |
副次的な評価項目 |
全生存期間(OS)
肺がん特異的生存期間(LCSS) |
副次的な評価方法 |
PD-L1強陽性患者、PD-L1陽性患者、全患者の全生存期間(OS)を評価する
全患者の肺がん特異的生存期間(LCSS)を評価する |
予定試験期間 |
2015年11月1日~2021年8月1日 |