試験の名称 |
METエクソン14 スキッピング変異又はMET増幅を有する進行(IIIB/IV期)非小細胞肺癌患者を対象としたtepotinibの第II相単群臨床試験(VISION) |
試験の概要 |
この研究では、試験薬(テポチニブ)が肺癌の増殖および拡散をどの程度効果的に止めるかについて検討する予定である。また、この研究では、治験薬の安全性や副作用、身体がどのように治験薬を処理するか、治験薬が生活の質にどのように影響するかなど多くのことを測定する。 研究には、任意の薬理遺伝学的研究もあり、これはヒトの病気における遺伝学の役割を理解するために重要な方法である
遺伝子の違いがある人が特定の薬剤に反応する方法を変えることができるため、遺伝子は薬物の有効性に影響する |
疾患名 |
進行(IIIB/IV期)非小細胞肺癌患者 |
試験薬剤名 |
tepotinib |
用法・用量 |
21日間を1サイクルとしてTepotinib 500mgを1日1回単剤投与される |
対照薬剤名 |
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用法・用量 |
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試験のフェーズ |
フェーズ2(第2相臨床試験) |
試験のデザイン |
評価項目の分類:有効性試験
介入モデル:単群
盲検化:非盲検
主要目的:治療 |
目標症例数 |
120 |
適格基準 |
- 組織診により確定診断された進行(IIIB/IV期)NSCLC患者(扁平上皮癌及び肉腫様癌を含むすべての組織学的サブタイプ)
<li未治療で一次治療として治験治療を受ける患者、又は治療歴が二次治療以下の患者
- 中央検査機関又は規制当局の基準を満たす適切な検査法により、血漿及び/又は組織検体でMETex14スキッピング変異陽性と判定された患者。このような患者では、追加検査のために十分な腫瘍組織及び/又は血漿の検体が要求される
- 中央検査機関又は規制当局の基準を満たす適切な検査法により、LBx陽性によって、血漿検体でのMET増幅のみが陽性と判定された患者
- LBxの結果にて選定された12例を対象とする中間解析結果に基づき、中央検査機関又は規制当局の基準を満たす適切な検査法により、TBx検査陽性によって、組織検体でのMET増幅のみが陽性と判定され、MET GCN増加が4以上である患者
- 本治験のスクリーニング手順前に同意文書に署名した(又は代諾者が署名した)患者
- 18歳以上の男性又は女性(又は自国の法規制で定められる成人年齢が18歳を超える場合には、当該年齢に達している男性又は女性)
- RECIST第1.1版に基づく測定可能病変を有する患者
- ECOG PSが0又は1の患者
- 年齢:20歳以上
- 性別:両方
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除外基準 |
- 活動性の脳転移病変を有する患者(活動性の脳転移病変とは、神経学的安定が4週間未満である、及び/又は症候性である、及び/又はステロイドの投与を必要とする、及び/又は軟膜・髄膜疾患と定義する)。脳転移に対する前治療は、治験薬の初回投与より4週間以上前(定位放射線手術/ガンマナイフ療法は2週間以上前)に完了していなければならない。薬物相互作用リスクの低い抗痙攣薬による対症療法により神経学的に安定している患者、又はステロイドの用量を漸減中の患者は本治験への参加に適格とする。未治療で無症候性の脳転移病変も1cm以下であれば適格とする
- 過去に受けた抗癌療法で生じた毒性が、米国国立がん研究所の有害事象共通用語規準(NCI-CTCAE)Version 4.03のGrade2以上から回復していない患者
- 治験薬の初回投与前14日以内に輸血を必要とした患者
- 抗EGFR療法に対する感受性を予測するEGFR活性変異の特性を有する患者
- 抗ALK療法に対する感受性を予測するALK再構成の特性を有する患者
- 治験薬の初回投与前21日以内に化学療法、生物学的療法、放射線療法、抗癌治療目的のホルモン療法、標的治療薬の投与、又はその他研究中の抗癌療法(局所への緩和的放射線療法を除く)を受けた患者
- 血液学的機能、肝機能、腎機能、心機能が不十分な患者
- HGF/c-Metシグナル伝達経路を標的とした他の薬剤による前治療を受けた患者
- 非小細胞肺癌(NSCLC)以外の悪性新生物の病歴。ただし、根治的治療を受けた黒色腫以外の皮膚癌、子宮頚部上皮内癌、又は根治的な治療を受けて5年以上疾患のエビデンスがない癌の病歴は例外とする
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主要な評価項目 |
有効性 / efficacy |
主要な評価方法 |
RECIST(固形がんの治療効果判定規準)第1.1版及び独立判定委員会の判定に基づき、客観的奏効を決定する。客観的奏効は、治験薬の初回投与から最初に進行(PD)が確認されるまでの間に確定されたCR又はPRと定義する。CR:全ての標的病変及び非標的病変が消失。PR:ベースラインと比較して全ての病変の最長径の和(SLD)が30%以上縮小。PDは、ベースライン以降に記録された最小のSLDと比較してSLDが20%以上増加又は1以上の新規病変と定義する |
副次的な評価項目 |
安全性 / safety
有効性 / efficacy
薬物動態 / pharmacokinetics |
副次的な評価方法 |
治験責任医師の評価による客観的奏効
奏効期間
客観的病勢コントロール
無増悪生存期間
全生存期間
安全性情報
QOL(EORTC QLQ-C30、EORTC QLQ-LC13、EQ5D5L)
薬物動態 |
予定試験期間 |
2016年9月2日~2020年2月2日 |