試験の名称 |
白金製剤を含む2剤併用療法後に進行が認められた非小細胞肺癌を有する被験者を対象としたavelumab(MSB0010718C)とドセタキセルを比較する第III相非盲検多施設共同試験 |
試験の概要 |
白金製剤を含む2剤併用療法後に進行が認められた非小細胞肺癌を有する被験者を対象としたavelumab(MSB0010718C)とドセタキセルを比較する第III相非盲検多施設共同試験 |
疾患名 |
非小細胞肺癌 |
試験薬剤名 |
Avelumab |
用法・用量 |
10mg/kg の用量で1時間の点滴静注により2週間に1回投与する |
対照薬剤名 |
ドセタキセル |
用法・用量 |
75mg/m2を点滴静注により3週間に1回投与する |
試験のフェーズ |
フェーズ3(第3相臨床試験) |
試験のデザイン |
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目標症例数 |
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適格基準 |
- 治験関連手順(通常診療ではない手順)を開始する前に、文書による同意が得られている
- 18歳以上の男性または女性である
- PD-L1の発現評価に適した、腫瘍組織のホルマリン固定パラフィン包埋(FFPE)ブロックまたは未染色の腫瘍スライド7枚が利用可能である
- 中央検査機関の評価により、PD-L1発現状態の評価が可能と判定された腫瘍を有している。組織学的に確定診断されたステージIIIb/IV または再発性のNSCLCを有し、疾患の進行が認められている
- 以下に定義する許容可能な治療を受けた後に疾患進行が認められている
a. 転移性病変の治療として白金製剤を含む1コースの併用療法2サイクル以上を実施中または実施後に、疾患進行が認められた。初回併用療法の実施後に進行が認められなかった場合、継続維持療法(初回併用療法で使用した非白金製剤を用いた維持療法)または切り替え維持療法(初回併用療法と異なる薬剤を用いた維持療法)の治療歴は許容される。初回併用療法の実施後に進行が認められなかった場合、毒性管理のための治療中の薬剤切り替えも許容される
または
b. 局所進行性病変の治療として白金製剤を含む術後補助化学療法、術前補助化学療法、根治的化学療法、または化学放射線併用療法の完了後6ヵ月以内に疾患進行が認められた
- 非扁平上皮NSCLCでEGFR変異の状態が不明の患者には、検査を実施する必要がある(治験実施医療機関での実施とするが、不可の場合は中央検査機関で実施)。EGFR変異陽性の腫瘍を有する被験者は除外する
- 治験組入れ時のECOG PSが0~1 である
- 推定される余命が12週間超である
- 十分な血液機能を有する。十分な血液機能とは、白血球(WBC)数; 2.5×109/L で、好中球絶対数(ANC); 1.5×109/L、リンパ球数; 0.5×109/L、血小板数; 100×109/L、ヘモグロビン; 9g/dL(輸血の実施により血液機能が維持されている場合も可とする)であることと定義する
- 十分な肝機能を有する。十分な肝機能とは、総ビリルビン; 1.5×基準値上限(ULN)、かつASTおよびアラニンアミノトランスフェラーゼ(ALT); 2.5×ULNと定義する
- 十分な腎機能を有する。十分な腎機能とは、Cockcroft-Gault式(または治験実施医療機関の標準的な方法)で算出される推定クレアチニン・クリアランス>30mL/minと定義する
- 治験実施計画書に定められるその他の基準が適用される
- 年齢:18歳以上
- 性別:両方
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除外基準 |
- 米国では、組織学的に扁平上皮癌の患者は除外する
- 白金製剤を含む併用療法を実施中または実施後に疾患進行が認められ、全身性の抗癌治療が実施された
- 非扁平上皮NSCLCでEGFR変異陽性および/または未分化リンパ腫キナーゼ(ALK)再構成が認められる患者は不適格とする。ALKおよび/またはEGFR変異の状態が不明な患者には、スクリーニング検査を実施する(治験実施医療機関での実施とするが、不可の場合は中央検査機関で実施)
- PD-1、PD-L1または細胞傷害性Tリンパ球抗原4(CTLA-4)などのT細胞副調節蛋白(免疫チェックポイント)をターゲットとする抗体/薬剤を用いた治療歴がある
- 抗癌治療の併用が必要である
- 無作為割付け前4週間以内に大手術を受けた(理由は問わない。診断的生検は除く)、および/または患者が無作為割付け前4週間以内に受けた手術から十分に回復していない場合
- 理由を問わず、免疫抑制剤(ステロイドなど)による治療を受けている患者は、治験治療の開始前に当該薬剤を漸減中止すること
- 脳転移を有するすべての患者。ただし、下記の基準を満たす患者は適格とする
a. 脳転移に対して局所治療が実施された、かつ
b. 脳内の局在性病変に関連する神経学的症状が認められない
- 免疫賦活薬の投与で悪化する可能性がある活動性の自己免疫疾患を有する
a. 免疫抑制治療を必要としない一型糖尿病、尋常性白斑、乾癬、甲状腺機能低下症、または甲状腺機能亢進症を有する患者は適格とする
b. コルチコステロイドによるホルモン補充を必要とする患者のうち、コルチコステロイドがホルモン補充のみを目的として使用され、かつ1日の用量がプレドニゾン換算で10mg以下の患者は適格とする
c. 全身曝露量が最小となることが知られている投与経路でのステロイド投与は許容される
- 急性アレルギー症状管理のため、全身性ステロイド薬を過去に投与した、または投与中の場合は、ステロイド薬の投与が14日間で終了する予定である、または14日間投与後の1日用量がプレドニゾン換算で10mg以下であると予測される場合に限り許容される
- 治験実施計画書に定められるその他の基準が適用される
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主要な評価項目 |
全生存期間 |
主要な評価方法 |
期間:最初の無作為割付から27ヶ月目まで |
副次的な評価項目 |
無憎悪生存(PFS)期間 |
副次的な評価方法 |
期間:最初の無作為割付から27ヶ月目まで |
副次的な評価項目 |
EQ-5Dにより評価される生活の質 |
副次的な評価方法 |
期間:最初の無作為割付から27ヶ月目まで |
副次的な評価項目 |
欧州がん研究・治療機構(EORTC)のQLQ-C30により評価される生活の質 |
副次的な評価方法 |
期間:最初の無作為割付から27ヶ月目まで |
副次的な評価項目 |
米国がん研究所(NCI)有害事象共通用語規準(CTCAE)のv4.03に基づく治療下で発現したすべての有害事象を発症した被験者数 |
副次的な評価方法 |
期間:最初の無作為割付から27ヶ月目まで |
予定試験期間 |
2015年3月30日~2021年10月31日 |