再発または難治性の血管免疫芽球性T細胞リンパ腫対するアザシチジンの治験

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治験名

再発または難治性の血管免疫芽球性T細胞リンパ腫患者を対象としたCC-486(経口用アザシチジン)と治験責任医師による選択治療の有効性および安全性を比較検討する第3相ランダム化試験

治験概要:

再発または難治性の血管免疫芽球性T細胞リンパ腫に対する治験。TFHマーカーパネルのうち2つ以上の発現が確認されている患者さんが対象です。
アザシチジンとロミデプシン、ゲムシタビン、ベンダムスチンを比較して、有効性と安全性で評価する臨床試験です。
登録予定数は、20人。
フェーズは、第3相臨床試験。
試験デザインは、第3相多施設共同非盲検ランダム化試験。
試験群:アザシチジン
対照群:ロミデプシン、ゲムシタビン、ベンダムスチン
無増悪生存期間、全生存期間、全奏効割合、完全寛解割合、奏効持続期間、奏効までの期間、HRQOLの評価などで評価します。

疾患解説:血管免疫芽球T細胞リンパ腫

悪性リンパ腫は、ヒトの免疫機能を担う白血球のうちのリンパ球ががん化する血液のがんです(図1)。国立がん研究センターのがん統計によると2014年に悪性リンパ腫に罹患した人は、約28500人です。1985年には10万人あたり5.5人だったのが、2019年には18.7人、2013年には20.2人となり年々増え続けています。女性より男性に多く、発症のピークは70歳代です。
悪性リンパ腫は、大きくホジキンリンパ腫と非ホジキンリンパ腫の2つに大別されますが、細かくは80種類くらいの病型に分類されます(図2)。日本では非ホジキンリンパ腫が約9割を占めています。
非ホジキンリンパ腫では、無治療の場合の予後を予測する臨床分類として、悪性度によって、3つに分類されています。「低悪性度(インドレントリンパ腫)」はがん細胞の増殖速度が遅く年単位で病気が進行するもの、「中悪性度(アグレッシブリンパ腫)」は月単位で進行するもの、「高悪性度(高度アグレッシブリンパ腫)」は増殖速度が速く週単位で進行するものです。どの悪性度に分類されるかは、病型ごとにほぼ定められています。
血管免疫芽球T細胞リンパ腫は、末梢性T細胞リンパ腫に分類されるリンパ球の1つT細胞ががん化する非ホジキンリンパ腫です。
主な症状は、全身リンパ節腫脹、肝脾腫、発熱、体重減少、過敏性皮疹、自己免疫性溶血性貧血、多クローン性高ガンマーグロブリン血症などです。

図1 造血幹細胞と血液の分化

図2 悪性リンパ腫の主な病型と臨床分類

病型臨床分類
悪性リンパ腫非ホジキンリンパ腫成熟B細胞腫瘍慢性リンパ性白血病/ 小リンパ球性リンパ腫
リンパ形質細胞性リンパ腫
脾辺緑帯リンパ腫
粘膜関連リンパ組織型節外性辺縁帯リンパ腫(MALTリンパ腫)
節性辺縁帯リンパ腫
濾胞性リンパ腫
マントル細胞リンパ腫低から中
びまん性大細胞型B細胞リンパ腫
バーキットリンパ腫/白血病
成熟T細胞/NK細胞腫瘍T細胞大型顆粒リンパ球性白血病
成人T細胞白血病・リンパ腫(くすぶり型、慢性型)
菌状息肉症/セザリー症候群
原発性皮膚未分化大細胞型リンパ腫低から中
末梢性T細胞リンパ腫,非特定型
腸症関連T細胞リンパ腫
未分化大細胞リンパ腫
肝脾T細胞リンパ腫
成人T細胞白血病・リンパ腫(急性型、リンパ腫型)中から高
節外性NK/T細胞リンパ腫・鼻型
血管免疫芽球性T細胞リンパ腫
急速進行性NK細胞白血病
ホジキンリンパ腫結節性リンパ球優位型ホジキンリンパ腫
古典的ホジキンリンパ腫結節性硬化型
混合細胞型
リンパ球豊富型
リンパ球減少型

造血器腫瘍診療ガイドライン2018年版を参考に作成

治験薬:アザシチジン

アザシチジンは、DNAメチル化阻害薬です。
がん細胞では、DNAのメチル化が活性しているため、がん抑制遺伝子が抑制されています。アザシチジンは、DNAのメチル化を誘導することで、がん抑制遺伝子を発現させることで、抗腫瘍効果を発揮します。また、細胞の基となるたんぱく質の合成を妨げることで、異常細胞の増殖を抑制します。

対照薬:ロミデプシン

ロミデプシンは、ヒストン脱アセル化酵素(HDAC)阻害薬です。
遺伝子の転写制御で重要な役割を担うHDAC活性を阻害することで、脱アセチル化が阻害され、がん細胞の細胞周期の停止や細胞死を誘導することで、抗腫瘍効果を発揮します。

対照薬:ゲムシタビン

ムシタビンは、細胞の増殖に必要なDNA合成を阻害する代謝拮抗薬(ピリミジン拮抗薬)と呼ばれる抗がん剤です。
細胞増殖に必要なピリミジン塩基という物質が必要で、DNAが合成されるときピリミジン塩基と似た構造のピリミジン拮抗薬が代わりに取り込まれることで抗腫瘍効果を発揮します。 ピリミジン系抗がん剤には、ゲムシタビンのほか、フルオロウラシル、テガフール・ギメラシル・オテラシルカリウム配合剤、シタラビン、カペシタビンなどがあります。
ゲムシタビンは、細胞内で代謝され、DNA合成を直接的、間接的に阻害します。

対照薬:ベンダムスチン

ベンダムスチンは、アルキル化薬と代謝拮抗薬の構造を併せ持つDNAに作用する抗がん薬です。
アルキル化薬は、がん細胞のDNAに結合しDNA複製を阻害することで、DNAを破壊します。代謝拮抗薬は、細胞増殖に必要なDNA合成を阻害して、がん細胞の増殖を抑制します。
ベンダムスチンは、細胞内でDNA修復や細胞増殖停止、アポトーシスなどの細胞増殖サイクルの抑制を制御する機能を持つp53遺伝子の依存性にかかわらず、アポトーシスと細胞増殖サイクルの抑制を行うことで腫瘍細胞を破壊します。

主な治験参加条件

対象となる人
  • 治験に関連するあらゆる評価/手順を実施する前に、同意説明文書の内容を理解し、自由意思で署名できる患者
  • 以下のいずれかを含む濾胞性ヘルパーT細胞表現型を伴う末梢性T細胞リンパ腫と診断された患者:
    血管免疫芽球性T細胞リンパ腫
    濾胞性T細胞リンパ腫
    TFH表現型を伴う節性末梢性T細胞リンパ腫
  • 免疫組織化学検査により腫瘍細胞にTFHマーカーパネルのうち2つ以上の発現が確認されていること。再発または進行時の生検は必須ではないが、外科的生検または細針コア生検が強く推奨される。診断に使用された組織は中央病理判定および付随分子学的研究に利用できること
  • 全身状態(Performance status:PS)が0~3の患者
  • 1レジメン以上の全身療法を受けた後に再発または難治性の血管免疫芽球性T細胞リンパ腫患者
  • 以下に示す臨床検査値の基準を満たす患者
    ANC≧1.5×10^9/L
    血小板≧75×10^9/L
    ヘモグロビン≧8g/dL
  • 余命が3か月以上見込める患者
  • CT画像上、長径1.5cmを超える測定可能な節性病変または長径1.0cmを超える測定可能な節外性病変を1個以上有する患者。この病変は、直交する2方向で測定可能であること。皮膚病変のみの患者は除外する
  • 妊娠可能な女性で、以下の要件を満たす患者
    治験薬投与開始前に実施した2回の妊娠検査が陰性であることを治験責任医師が確認した場合。すなわち、スクリーニング時の血清妊娠検査が陰性で、治験薬投与開始前72時間以内の血清または尿妊娠検査が陰性であること。本治験中および治験薬最終投与後28日までの間に妊娠検査を継続して行うことに同意しなければならない。これは、患者が異性との性交渉を完全に控える場合にも適用される。治験薬投与開始28日前から完全な禁欲を実施すること、または有効性の高い避妊法を実施することに同意するとともに、治験薬投与期間および治験薬最終投与後最長90日まで、前述のような避妊措置を継続して使用することに同意しなければならない。完全な禁欲は、この方法が患者に推奨され、通常の生活様式である場合に認められる。月経周期や基礎体温に基づいて性交渉を控えることおよび膣外射精による避妊は避妊方法として認められない。避妊の中止時期については、担当医師と話し合うこと
    本治験参加中および治験薬最終投与後少なくとも90日間は授乳を控えることに同意すること
    妊娠可能な女性の定義は以下のとおり
    ある時点で初経を経験している
    子宮摘出または両側卵巣摘出を受けていない
    自然閉経後24か月以上経過していない女性
  • 男性患者は、治験薬投与開始から、治験薬最終投与後90日まで、投与中断期間を含めて、異性との性交渉を控える完全な禁欲を行うか、妊娠中の女性または妊娠可能な女性との性交渉時に男性用コンドーム+殺精子剤による有効性の高い避妊法を実施して避妊することに同意しなければならない。さらに、男性患者は、治験薬投与期間中および治験薬投与終了後1年間は、精液または精子を提供しないことに同意しなければならない
  • 欧州連合加盟国では、社会保障制度による医療費負担を受けられる患者
  • 年齢:18歳以上
  • 性別:両方
対象とならない人
  • リンパ腫に起因する中枢神経系浸潤の臨床所見。中枢神経系浸潤の疑いがある患者では、中枢神経系病変を除外するために神経学的評価並びに頭部CT/MRIおよび腰椎穿刺を実施すること
  • 治験に参加できないような重度の疾患、臨床検査値異常、または精神病がある患者
  • コントロール不良な全身性の真菌、細菌、またはウイルス感染症の患者
  • ヒト免疫不全ウイルスもしくはC型肝炎に感染している患者、または以下に示す活動性B型肝炎ウイルス感染の所見がある患者:
    HBsAg陽性
    HBsAg陰性の場合、抗HBs抗体陽性および/または抗HBc抗体が陽性でウイルスDNAが検出可能
  • 腎機能障害または肝機能障害
  • 本治験の対象疾患以外の活動性の悪性腫瘍を合併している患者。低リスクのMDSまたはCMML以外の悪性腫瘍の既往がある患者。なお、以下の既往歴/合併の患者は組入れ可能とする
    皮膚の基底細胞がんまたは扁平上皮がん
    子宮頚部上皮内がん
    乳房上皮内がん
    腫瘍・リンパ節・転移[TNM]臨床病期システムを用いた前立腺がんの偶発的な組織学的所見
  • 種類を問わず他の治験薬を治験薬投与開始前にその薬剤の半減期の5倍に相当する期間以内および本治験期間中使用した患者。期間を問わず、前治療による医学的に重要な有害事象が継続している患者
  • アザシチジンおよび/または他の脱メチル化薬の使用歴のある患者
  • 予定されている治験責任医師による選択治療の使用歴のある患者
  • コルチコステロイドを使用している患者。ただし、同意取得前、1週間以上、投与量が同量もしくは減量している場合は除く
  • 治験薬の有効成分またはその賦形剤に過敏症もしくはその疑いがある患者
  • 妊婦、妊娠を予定している女性、または授乳婦
  • 造血幹細胞移植の適応がある患者
  • 活動性の炎症性腸疾患や、セリアック病の既往のある患者。胃切除歴または腸上部切除歴のある患者。または経口用アザシチジンの吸収、分布、代謝、または排泄に影響を及ぼす、および/または胃腸毒性のリスクを増大させると治験責任医師または分担医師が判断したその他の消化器疾患または胃腸障害がある患者。錠剤を嚥下できない状態にある患者
  • 以下のような過去6か月以内の重大な活動性心疾患:
    ニューヨーク心臓協会分類4のうっ血性心不全
    不安定狭心症または外科的もしくは内科的治療が必要な狭心症
    心筋梗塞
  • 法的判断または管理上の決定によって自由を制限されている患者
  • 法的保護下の成人患者

パフォーマンスステータス(Performance Status:PS)

パフォーマンスステータス(Performance Status:PS)は、全身状態の指標で、患者さんの日常生活の制限の程度を示します。米国の腫瘍学の団体が決めたECOG、Karnofsky、WHOなどの基準があります。

ECOG パフォーマンスステータス


PS 0全く問題なく活動できる 発病前と同じ日常生活が制限なく行える
PS 1肉体的に激しい活動は制限されるが、歩行可能で、軽作業や座っての作業は行うことができる 例:軽い家事、事務作業
PS 2歩行可能で自分の身の回りのことはすべて可能だが作業はできない 日中の50%以上はベッド外で過ごす
PS 3限られた自分の身の回りのことしかできない 日中の50%以上をベッドか椅子で過ごす
PS 4全く動けない 自分の身の回りのことは全くできない 完全にベッドか椅子で過ごす

出典:Common Toxicity Criteria Version2.0 Publish Date April 30, 1999 (JCOGホームページより引用)

Karnofsky パフォーマンスステータス


スコア患者の状態
正常の活動が可能。特別な看護が必要ない100正常。疾患に対する患者の訴えがない。臨床症状なし
90軽い臨床症状はあるが、正常活動可能
80かなり臨床症状あるが、努力して正常の活動可能
労働することは不可能。自宅で生活できて、看護はほとんど個人的な要求によるものである。様々な程度の介助を必要とする70自分自身の世話はできるが、正常の活動・労働することは不可能
60自分に必要なことはできるが、ときどき介助が必要
50病状を考慮した看護および定期的な医療行為が必要
身の回りのことを自分できない。施設あるいは病院の看護と同等の看護を必要とする。疾患が急速に進行している可能性がある40動けず、適切な医療および看護が必要
30全く動けず、入院が必要だが死はさしせまっていない
20非常に重症、入院が必要で精力的な治療が必要
10死期が切迫している
0

WHO パフォーマンスステータス


スコア患者の状態
0全く問題なく活動できる。発病前と同じ日常生活が制限無く行える
1肉体的に激しい活動は制限されるが、歩行可能で、軽作業や座っての作業は行うことができる。たとえば、軽い家事、事務など
2歩行可能で、自分の身の回りのことはすべて可能だが、作業はできない。日中の50%以上はベッド外で過ごす
3限られた身の回りのことしかできない。日中の50%以上をベッドか椅子で過ごす
4全く動けない。自分の身の回りのことは全くできない。完全にベッドか椅子で過ごす
5死亡

出典:国立がん研究センター東病院「患者さん向け治験情報」より

治験情報に関する注意点

治験は、治療を兼ねた臨床試験のことです。薬の元となる物質を動物実験などで有効性や安全性を確認した上で、ヒトに対して使用しても同様に安全で治療効果が予測されるもので行われますが、治験の時点ではまだ有効性や安全性が十分に確認できているわけではありません。有効性や安全性が科学的に証明された治療が、標準治療で、新しい治療が必ずしも最良の治療ではないということを理解してください。その一方で標準治療が確立していない、または薬の耐性ができ、効果が期待できる薬がなくなった患者さんにとって治験は新しい治療選択となる可能性もあります。

治験は「ヘルシンキ宣言」に基づく倫理的原則と、「医薬品の臨床試験の実施に関する基準(GCP)」を遵守して行われています。治験実施にあたり、日本では「医薬品の臨床試験の実施に関する基準(GCP)」という厳しいルールが定められています。これにより、治験に参加される方の利益が損なわれることがないよう、安全な手続きで治験は進められます。

治験情報を探すとき、治験を受けたいと思ったときは、まず治験とはどのようなものなのかを理解してください。
がんの治験情報をお探しの方に知ってほしい5つのこと

※多くの情報は、出典であるJAPIC-CTIUMIN-CTRに情報がある場合はそこから、転載しています。
※ここに掲載した情報は、JAPIC-CTIUMIN-CTRに登録された情報を元にし、一般の人でもわかりやすく解説しています。そのため、すべて情報を網羅しているものでも、情報に誤りがある場合もあります。

試験概要詳細

試験の名称再発又は難治性の血管免疫芽球性T細胞リンパ腫患者を対象としたCC-486(経口用アザシチジン)と治験責任医師による選択治療の有効性及び安全性を比較検討する第3相ランダム化試験
試験の概要再発又は難治性の血管免疫芽球性T細胞リンパ腫患者を対象として、単剤の治験責任医師による選択治療に対する経口用アザシチジンの有効性及び安全性を比較する
疾患名再発又は難治性の血管免疫芽球性T細胞リンパ腫
試験薬剤名アザシチジン
用法・用量アザシチジン100mg~300mg
対照薬剤名ロミデプシン
用法・用量14mg/m^2
対照薬剤名ゲムシタビン
用法・用量欧州及び韓国の患者では、1200mg/m^2
日本の患者では、1000mg/m^2
対照薬剤名ベンダムスチン
用法・用量120mg/m^2
試験のフェーズフェーズ3/phase3
試験のデザイン第3相多施設共同非盲検ランダム化試験
目標症例数20
適格基準
  • 同意説明文書への署名時点で18歳以上の患者
  • 治験に関連するあらゆる評価/手順を実施する前に、同意説明文書の内容を理解し、自由意思で署名できる患者
  • 治験実施計画書上の来院及びその他の規定を遵守する意思があり、実行できる患者
  • 外科的リンパ節生検で最新のWHO分類基準により治験実施医療機関において以下のいずれかを含む濾胞性ヘルパーT細胞(TFH)表現型を伴う末梢性T細胞リンパ腫(PTCL)と診断された患者:
    血管免疫芽球性T細胞リンパ腫(AITL)
    濾胞性T細胞リンパ腫
    TFH表現型を伴う節性末梢性T細胞リンパ腫
    免疫組織化学検査により腫瘍細胞にTFHマーカーパネル(CD10、CXCL13、PD1、ICOS、BCL6)のうち2つ以上の発現が確認されていること。再発又は進行時の生検は必須ではないが、外科的生検又は細針コア生検が強く推奨される。診断に使用された組織は中央病理判定及び付随分子学的研究に利用できること
    病理報告書は組入れ前に治験依頼者のメディカルモニターによるレビューが必要とされる
  • ECOG Performance statusが0~3の患者
  • 1レジメン以上の全身療法を受けた後に再発(部分又は完全寛解後)又は難治性のAITL患者(血液生化学的検査及び血液学的検査の結果が以下の選択基準を満たしている場合、過去の治療からの無治療期間は問わない)
  • 以下に示す臨床検査値の基準を満たす患者
    ANC≧1.5×10^9/L(リンパ腫による骨髄浸潤を伴う場合≧1×10^9/L)
    血小板≧75×10^9/L(リンパ腫による骨髄浸潤を伴う場合≧50×10^9/L)
    ヘモグロビン≧8g/dL.
  • 余命が3ヵ月以上見込める患者
  • CT画像上、長径1.5cmを超える測定可能な節性病変又は長径1.0cmを超える測定可能な節外性病変を1個以上有する患者。この病変は、直交する2方向で測定可能であること。皮膚病変のみの患者は除外する
  • 妊娠可能な女性(FCBP)で、以下の要件を満たす患者
    治験薬投与開始前に実施した2回の妊娠検査が陰性であることを治験責任医師が確認した場合。すなわち、スクリーニング時の血清妊娠検査が陰性で、治験薬投与開始(サイクル1の1日目)前72時間以内の血清又は尿妊娠検査(治験責任医師又は分担医師の判断で選択する)が陰性であること。本治験中(その後の各投与サイクルの開始前)及び治験薬最終投与後28日までの間に妊娠検査を継続して行うことに同意しなければならない。これは、患者が異性との性交渉を完全に控える場合にも適用される。治験薬投与開始28日前から完全な禁欲を実施(月1回確認し、原資料に記録しなければならない)すること、又は有効性の高い避妊法を実施することに同意するとともに、治験薬投与期間(投与中断中も含む)及び治験薬最終投与後最長90日まで、前述のような避妊措置を継続して使用することに同意しなければならない。完全な禁欲は、この方法が患者に推奨され、通常の生活様式である場合に認められる。月経周期や基礎体温に基づいて性交渉を控えること及び膣外射精による避妊は避妊方法として認められない。避妊の中止時期については、担当医師と話し合うこと
    本治験参加中及び治験薬最終投与後少なくとも90日間は授乳を控えることに同意すること
    妊娠可能な女性(FCBP)の定義は以下のとおり:1)ある時点で初経を経験している、2)子宮摘出又は両側卵巣摘出を受けていない、3)自然閉経(がん治療後の無月経だけでは妊娠可能であることは否定されない)後24ヵ月以上経過していない(すなわち、過去24ヵ月間に月経があった)女性
  • 男性患者は、治験薬投与開始(サイクル1の1日目)から、治験薬最終投与後90日まで、投与中断期間を含めて、異性との性交渉を控える完全な禁欲を行うか(月1回確認し、原資料に記録しなければならない)、妊娠中の女性又は妊娠可能な女性との性交渉時に(精管切除を受けている場合も含む)男性用コンドーム+殺精子剤による有効性の高い避妊法を実施して避妊することに同意しなければならない。さらに、男性患者は、治験薬投与期間中及び治験薬投与終了後1年間は、精液又は精子を提供しないことに同意しなければならない
  • 欧州連合加盟国では、社会保障制度による医療費負担を受けられる患者
  • 年齢:18歳以上
  • 性別:両方
除外基準
  • リンパ腫に起因する中枢神経系(CNS)浸潤の臨床所見。CNS浸潤の疑いがある患者では、CNS病変を除外するために神経学的評価並びに頭部CT/MRI及び腰椎穿刺を実施すること
  • 治験に参加できないような重度の疾患、臨床検査値異常、又は精神病を有する患者(治験責任医師の判断による)
  • コントロール不良な全身性の真菌、細菌、又はウイルス感染症の患者(適切な抗生物質、抗ウイルス療法、及び/又は他の治療にもかかわらず改善せず、感染に関連した徴候/症状が持続している状態として定義)
  • ヒト免疫不全ウイルス(HIV)若しくはC型肝炎(HCV)に感染している患者、又は以下に示す活動性B型肝炎ウイルス(HBV)感染の所見を有する患者:
    HBsAg陽性
    HBsAg陰性の場合、抗HBs抗体陽性及び/又は抗HBc抗体が陽性でウイルスDNAが検出可能
  • 腎機能障害(MDRD又はCockcroft-Gault式で算出したクレアチニンクリアランスが30mL/min未満)又は肝機能障害(血清中総ビリルビン濃度が2.0mg/dL[34μmol/L]超[Gilbert症状の場合又はリンパ腫による肝臓又は膵臓への浸潤が確認されている場合は除く]、血清中トランスアミナーゼ[AST又はALT]が正常値上限の3倍超[リンパ腫に関連している場合は除く])
  • 本治験の対象疾患以外の活動性の悪性腫瘍を合併している患者。低リスクのMDS又はCMML(骨髄中芽球が5%未満)以外の悪性腫瘍の既往を有する患者(ただし、3年以上にわたり疾患が認められていない場合は除く)。なお、以下の既往歴/合併の患者は組入れ可能とする
    皮膚の基底細胞がん又は扁平上皮がん
    子宮頚部上皮内がん
    乳房上皮内がん
    腫瘍・リンパ節・転移[TNM]臨床病期システムを用いた前立腺がんの偶発的な組織学的所見(T1a又はT1b)
  • 種類を問わず他の治験薬を治験薬投与開始前にその薬剤の半減期の5倍に相当する期間以内及び本治験期間中使用した患者。期間を問わず、前治療による医学的に重要な有害事象が継続している患者
  • アザシチジン及び/又は他の脱メチル化薬(デシタビン等)の使用歴のある患者
  • 予定されている治験責任医師による選択治療の使用歴のある患者(例えば、ランダム化前に治験責任医師による選択治療としてゲムシタビンを選択することが予定されている場合、ゲムシタビンの投与歴のある患者は除外される)
  • コルチコステロイドを使用している患者。ただし、同意取得前、1週間以上、投与量が同量もしくは減量している場合は除く
  • 治験薬の有効成分又はその賦形剤に過敏症もしくはその疑いがある患者
  • 妊婦、妊娠を予定している女性、又は授乳婦
  • 造血幹細胞移植の適応がある患者
  • 活動性の炎症性腸疾患(クローン病、潰瘍性大腸炎等)や、セリアック病(スプルー)の既往のある患者。胃切除歴又は腸上部切除歴のある患者。又は経口用アザシチジンの吸収、分布、代謝、又は排泄に影響を及ぼす、及び/又は胃腸毒性のリスクを増大させると治験責任医師又は分担医師が判断したその他の消化器疾患又は胃腸障害を有する患者。錠剤を嚥下できない状態にある患者
  • 以下のような過去6ヵ月以内の重大な活動性心疾患:
    ニューヨーク心臓協会(NYHA)分類IVのうっ血性心不全
    不安定狭心症又は外科的若しくは内科的治療が必要な狭心症
    心筋梗塞
  • 法的判断又は管理上の決定によって自由を制限されている患者
  • 法的保護下の成人患者
主要な評価項目有効性/efficacy
主要な評価方法治験実施医療機関が評価した無増悪生存期間(PFS)
副次的な評価項目安全性/safety
有効性/efficacy
副次的な評価方法全生存期間(OS)
全生存期間(OS)
独立評価委員会(IRC)によるPFS
全奏効割合(ORR)
完全寛解割合(CRR)
奏効持続期間
奏効までの期間
治験実施医療機関が評価した病勢進行を用いたPFS2
EORTC QLQ-C30によるHRQOLの評価
安全性
全生存期間(OS):全生存期間は、ランダム化の日から死因を問わず死亡日までの期間と定義する。生存している患者は最終観察時点で打ち切る
独立評価委員会(IRC)によるPFS:PFSは、本治験へのランダム化から、病勢進行(Lugano治療効果判定基準2014年版を用いてIRCが判定した評価)が最初に確認された時点又は死因を問わず死亡までの期間と定義する。患者に病勢進行及び死亡が認められない場合、PFSは適切な評価が行われた最終来院の時点で打ち切る
全奏効割合(ORR):奏効割合は、CR及びPRの割合と定義する。治療効果の評価がない患者(理由を問わない)は非奏効とみなす。治療効果の評価は、Lugano治療効果判定基準2014年版の放射線学的治療効果(CTに基づく)、代謝的治療効果(PET-CTに基づく)、及び放射線学的治療効果と代謝的治療効果で最良の治療効果に基づく。この奏効割合は3サイクル終了後、6サイクル終了後、及び投与中止時に評価する
完全寛解割合(CRR):完全寛解割合は、CRの割合と定義する。治療効果の評価がない患者(理由を問わない)は非奏効とみなす。治療効果の評価は、Lugano治療効果判定基準2014年版の放射線学的治療効果(CTに基づく)、代謝的治療効果(PET-CTに基づく)、及び放射線学的治療効果と代謝的治療効果で最良の治療効果に基づく。この奏効割合は3サイクル終了後、6サイクル終了後、及び投与中止時に評価する
奏効持続期間:奏効持続期間は、CR又はPR達成時から病勢進行が最初に確認された日、再発(治験実施医療機関による評価)又は死因を問わず死亡日までの期間と定義する。病勢の進行を認めない生存患者は、適切な評価が行われた最終来院の時点で打ち切る
奏効までの期間:奏効までの期間は、ランダム化から、投与終了時以前のCR又はPR達成日までの期間と定義する。患者が非奏効の場合、奏効までの期間は適切な評価が行われた最終来院の時点で打ち切る
治験実施医療機関が評価した病勢進行を用いたPFS2:PFS2は、ランダム化から次治療開始後に腫瘍増悪が確認された時点又は死因を問わず死亡までの期間と定義する。ITT集団の全患者をPFS2の解析に含める。次治療がない生存患者及び次治療後に再発を認めず生存している患者は、最後の適切な腫瘍評価日で打ち切る
EORTC QLQ-C30によるHRQOLの評価:QLQ-C30
EORTC QLQ-C30質問票は、治験フローチャート及び評価スケジュールの記述に従い評価する。スコアは、実際に投与された投与群別に記述的に表にする
安全性:
治験薬の曝露
投与期間、平均用量、及び減量等の治験薬投与の要約を、実際に投与された投与群別に提示する。投与中止及び治験中止の件数、頻度、及び理由を、実際に投与された投与群別に要約する
有害事象
実際に投与された投与群に従い、すべての有害事象を記載する
死亡
すべての死亡を一覧にし、また、実際に投与された投与群に従って死因別に要約する
臨床検査値、バイタルサイン、及び併用薬
臨床検査結果、バイタルサイン、及び併用薬数の平均値、標準偏差、中央値、最小値及び最大値、又は頻度を、実際に投与された投与群に従って来院別に要約する
予定試験期間2018年9月1日~2021年12月31日

出典:医薬品情報データベースiyakuSearchより