局所進行・転移性の尿路上皮がんに対するペムブロリズマブ+レンバチニブの治験

治験名

LEAP-011

局所進行または転移性尿路上皮がんを有するPD-L1発現陽性のシスプラチン不適格患者およびPD-L1発現の有無を問わないプラチナ製剤併用化学療法不適格患者を対象とした1次治療としてペムブロリズマブ+レンバチニブの有効性および安全性をペムブロリズマブ+プラセボと比較する第3相無作為化二重盲検試験

治験概要:

進行・切除不能または転移性尿路上皮がんに対する治験。シスプラチン不適格かつPD-L1発現陽性、またはPD-L1の発現を問わないプラチナ洗剤併用化学療法に不適格な患者さんが対象です。 ペムブロリズマブ+レンバチニブとペムブロリズマブ+プラセボを比較して、無増悪生存期間、全生存期間、奏効率、奏効期間、病勢コントロール率、安全性などで評価する臨床試験です。 登録予定数は、694人。 フェーズは、3相臨床試験。 試験デザインは、無作為割付、並行群間、多施設共同、二重盲検。 試験群:ペムブロリズマブ+レンバチニブ 対照群:ペムブロリズマブ+プラセボ 無増悪生存期間、全生存期間、奏効率、奏効期間、病勢コントロール率、安全性などで評価します。

疾患解説:尿路がん

尿路がんは、膀胱、尿管、腎盂、尿道にできたがんの総称です。このうち最も発生頻度の高いのが、膀胱がんです。尿路がんの約95%は尿路上皮と呼ばれる粘膜から発生し、尿路上に多発したり、再発を繰り返すのが特徴です。尿路上皮組織から発生するがんを尿路上皮がんといいます。 厚生労働省大臣官房統計情報部の人口動態統計によると、膀胱がんによる死亡数は、2002年に5138人、2006年に6126人、2010年に6804人、腎盂がんによる死亡数は2002年に781人、2006年に1200に人、2010年に1558人、尿管がんの死亡数も2002年に852人、2006年に1105人、2010年に1593人と増加傾向にあります。 膀胱がんの主な自覚症状は、血尿と頻尿、排尿時の痛みなどがありますが、早期にはこうした症状がないこともあります。 腎盂・尿管がんで最も多い症状も血尿です。尿管がふさがったり、がんが周囲へ浸潤したばあいは、腰、背中、脇腹などに痛みがおこることがあり、尿管結石に似た症状が起こることがあります。

治験薬:ペムブロリズマブ

ペムブロリズマブは、抗PD-1抗体という免疫チェックポイント阻害剤の1つです。 免疫チェックポイント阻害薬は、がんに対して、免疫細胞が本来の力を発揮できるようにする薬です。最終的には、免疫の力でがんを攻撃し、治療効果を発揮します。 がん細胞の表面に発現しているPD-L1とがん細胞を攻撃する免疫細胞(T細胞)に発現しているPD-1が結合すると、免疫細胞は、がん細胞を攻撃しなくなってしまいます。この仕組みを「免疫チェックポイント機構」といい、この仕組みが働かないように開発されたのが、免疫チェックポイント阻害薬です。

治験薬:レンバチニブ

レンバチニブは、血管内皮増殖因子(VEGF)受容体と繊維芽細胞増殖因子(FGF)受容体、Transfectionがん原遺伝子(RET)を阻害する分子標的薬です。 VEGF受容体1~3を阻害することで、血管新生を抑制し抗腫瘍効果を発揮します。また、ほかの血管新生阻害薬では標的とならなかった、FGF受容体も阻害するため、より強力に血管新生を抑制します。

主な治験参加条件

対象となる人
  • 腎盂、尿管、膀胱または尿道の切除不能な進行または転移性尿路上皮がん
  • 測定可能な標的病変を1つ以上ある患者
  • 放射線照射を受けていない腫瘍病変から採取した、PD-L1検査に十分な保存検体もしくは新たに採取したコアまたは切除生検検体を提出可能な患者
  • 進行または転移性尿路上皮がんに対する全身化学療法歴がない患者。ただし、以下は例外とする: 筋層浸潤膀胱がんに対するプラチナ製剤併用術前補助化学療法の完了から12か月超経過後に再発した患者は可とする 根治的膀胱摘除術の施行後、プラチナ製剤併用術後補助化学療法の完了から12か月超経過後に再発した患者は可とする
  • 以下の a)または b)の基準を満たす患者: a) PD-L1 CPS 10以上の腫瘍を有し、以下の基準のいずれかに該当する場合、シスプラチン併用療法に不適格と判断される: 全身状態(Performance Status:PS)が2 グレード2以上の聴力障害[25dBの閾値変動] NCI CTCAE Version 4.0でGrade 2以上の末梢性ニューロパチー b) 以下に基づき、すべてのプラチナ製剤併用化学療法に不適格と治験担当医師により判断される: 全身状態(Performance Status:PS)が2かつ、以下の項目の少なくとも1つに該当する: 内臓転移が確認されている グレード2以上の聴力障害 グレード 2以上の末梢性ニューロパチー カルボプラチンを安全に投与できない上記以外の理由が確認される。プラチナ製剤に不適格となるその他の基準も考慮し、治験依頼者と協議した上で状況・条件に応じて組入れが許可されることもある(すべてのプラチナ製剤併用化学療法に不適格と判断される患者は、腫瘍の PD-L1発現状況にかかわらず適格とする)
  • 全身状態(Performance Status:PS)が0の患者または2で、3か月以上の生存が見込まれる患者
  • 男性患者の場合、投与期間中およびペムブロリズマブまたはレンバチニブ/プラセボの最終投与後少なくとも95日間、以下の項目を遵守し、かつ精子提供をしないことに同意した患者: 異性間性交渉をしないことが患者の日常生活で適切な避妊法である場合は、継続して異性間性交渉をしないことに同意すること または 無精子が確認されない限り、 以下に記載する避妊法の使用に同意すること: 現在妊娠していない妊娠可能な女性との性交時には、男性用コンドーム使用に加えて、女性パートナーの別の避妊法の使用に同意すること(妊娠中または授乳中のパートナーがいる男性は、継続的に異性間性交渉をしないこと、または性交時に男性用コンドームを使用することに同意しなければならない)
  • 女性患者の場合、妊娠しておらず、授乳中でなく、かつ以下の条件のいずれかを満たす患者: ・妊娠可能な女性に該当しない または ・妊娠可能な女性であるが、投与期間中およびペムブロリズマブまたはレンバチニブ/プラセボの最終投与後少なくとも120日間、使用者に依存しにくい極めて有効な避妊法を用いている、または異性間性交渉をしないことが患者の日常生活で適切な避妊法である場合は、異性間性交渉をしないこと
  • 高血圧治療薬の使用有無を問わず、血圧が十分にコントロールされている患者
  • 適切な臓器機能がある患者
  • 年齢:18歳以上
  • 性別:両方
対象とならない人
  • 根治的局所療法の適応となる病変がある患者
  • 神経内分泌成分または小細胞成分を含む腫瘍がある患者
  • 経口製剤の吸収を妨げると治験担当医師が判断する消化管状態または処置歴がある患者
  • 治験薬初回投与前4週間以内に大手術を受けた患者
  • グレード3以上の胃腸管瘻または胃腸管外瘻がある患者
  • 画像上明らかな主要血管への腫瘍の浸潤のある患者、または治験薬初回投与前2週間以内に臨床的に重要な喀血もしくは腫瘍出血が認められた患者
  • 治験薬初回投与前12か月以内に重大な心血管系の機能不全の既往がある患者
  • ペムブロリズマブまたはレンバチニブの成分または添加剤に対する不耐容または重度の過敏症がある患者
  • レンバチニブの単独療法もしくはPD-1/PD-L1阻害剤との併用療法を受けたことがある患者、または膀胱がんを対象疾患としてレンバチニブを評価する臨床試験に組み入れられたことがある患者
  • 術後補助療法または進行/転移性病変の治療薬として、抗PD-1/PD-L1/PD-L2抗体、インドールアミン2、3ジオキシゲナーゼ1阻害剤、他の刺激性もしくは共刺激性T細胞受容 体を標的とした薬剤、またはT細胞共刺激経路を標的としたその他の抗体もしくは薬剤の治療歴がある患者
  • 3週間以内に、放射線増感剤として化学療法を使用することなく転移巣への放射線療法を受けた患者。ただし、骨病変に対する緩和的放射線療法は、治験薬投与開始の2週間以上前に完了している場合は許容される。患者は放射線療法に関連したすべての毒性から回復しており、コルチコステロイド投与を必要としていないこととする
  • 治験薬初回投与前30日以内に生ワクチンの接種を受けた患者
  • 大手術を受けた後、治験薬投与開始前までに前治療による毒性または合併症から回復していない
  • 現在他の治験薬の治験に参加している、または治験薬初回投与前4週間以内に他の治験薬の治験に参加したもしくは治験用の医療機器を用いた患者 注:治験のフォローアップ期間に移行している患者で、他の治験薬の最終投与から4週間以上経過している場合は組入れ可能
  • 心電図異常の既往または合併がある患者
  • 免疫不全状態と診断された患者、または無作為割付け前7日以内に全身性ステロイド療法や他の免疫抑制療法による治療を受けた患者
  • 活動性の悪性腫瘍がある患者 注: 根治的治療を受けた皮膚の基底細胞がん、皮膚の扁平上皮がん、上皮内がんの患者は組入れ可能である 組入れの1年以上前に根治的治療を受けた前立腺がんの患者は、前立腺がんが認められないと判断された場合は許容される
  • 中枢神経系転移がある患者。ただし、局所治療を完了しており、中枢神経系転移に対するコルチコステロイド投与を治験 薬投与開始前4週間以上にわたって中止している場合を除く。中枢神経系転移を示す徴候または症状は、治験薬投与開始前4週間以上にわたって安定していなければならない
  • 過去2年以内に全身性の治療を要した活動性の自己免疫疾患がある患者 短期間の全身性コルチコステロイド投与は、標準治療と判断されれば許容される 尋常性白斑、乾癬、1型糖尿病、甲状腺機能低下症または回復した小児喘息/アトピーがある患者はこの基準には該当しない 気管支拡張剤、吸入ステロイドまたはステロイド局所注射の間欠的使用を要する患者は除外しない ホルモン補充療法により安定している甲状腺機能低下症またはシェーグレン症候群がある患者は除外しない
  • 間質性肺疾患/肺臓炎を合併、もしくはステロイド投与が必要な間質性肺疾患/肺臓炎の既往がある患者
  • 全身性の治療を必要とする活動性の感染症がある患者
  • ヒト免疫不全ウイルス感染の既往がある患者
  • 活動性のB型肝炎の既往もしくは合併がある患者、または活動性のC型肝炎がある患者
  • 活動性の結核がある患者
  • 血液透析を受けている患者
  • 妊娠中または授乳中の女性患者、もしくはスクリーニング時来院からペムブロリズマブおよび レンバチニブ/プラセボの最終投与後120日までに妊娠を希望する女性患者またはパートナーの妊娠を希望する男性患者
  • 同種組織/臓器の移植歴がある患者

パフォーマンスステータス(Performance Status:PS)

パフォーマンスステータス(Performance Status:PS)は、全身状態の指標で、患者さんの日常生活の制限の程度を示します。米国の腫瘍学の団体が決めたECOG、Karnofsky、WHOなどの基準があります。 ECOG パフォーマンスステータス  
PS 0 全く問題なく活動できる 発病前と同じ日常生活が制限なく行える
PS 1 肉体的に激しい活動は制限されるが、歩行可能で、軽作業や座っての作業は行うことができる 例:軽い家事、事務作業
PS 2 歩行可能で自分の身の回りのことはすべて可能だが作業はできない 日中の50%以上はベッド外で過ごす
PS 3 限られた自分の身の回りのことしかできない 日中の50%以上をベッドか椅子で過ごす
PS 4 全く動けない 自分の身の回りのことは全くできない 完全にベッドか椅子で過ごす

出典:Common Toxicity Criteria Version2.0 Publish Date April 30, 1999 (JCOGホームページより引用)

Karnofsky パフォーマンスステータス  
スコア 患者の状態
正常の活動が可能。特別な看護が必要ない 100 正常。疾患に対する患者の訴えがない。臨床症状なし
90 軽い臨床症状はあるが、正常活動可能
80 かなり臨床症状あるが、努力して正常の活動可能
労働することは不可能。自宅で生活できて、看護はほとんど個人的な要求によるものである。様々な程度の介助を必要とする 70 自分自身の世話はできるが、正常の活動・労働することは不可能
60 自分に必要なことはできるが、ときどき介助が必要
50 病状を考慮した看護および定期的な医療行為が必要
身の回りのことを自分できない。施設あるいは病院の看護と同等の看護を必要とする。疾患が急速に進行している可能性がある 40 動けず、適切な医療および看護が必要
30 全く動けず、入院が必要だが死はさしせまっていない
20 非常に重症、入院が必要で精力的な治療が必要
10 死期が切迫している
0
WHO パフォーマンスステータス  
スコア 患者の状態
0 全く問題なく活動できる。発病前と同じ日常生活が制限無く行える
1 肉体的に激しい活動は制限されるが、歩行可能で、軽作業や座っての作業は行うことができる。たとえば、軽い家事、事務など
2 歩行可能で、自分の身の回りのことはすべて可能だが、作業はできない。日中の50%以上はベッド外で過ごす
3 限られた身の回りのことしかできない。日中の50%以上をベッドか椅子で過ごす
4 全く動けない。自分の身の回りのことは全くできない。完全にベッドか椅子で過ごす
5 死亡

出典:国立がん研究センター東病院「患者さん向け治験情報」より

治験情報に関する注意点

治験は、治療を兼ねた臨床試験のことです。薬の元となる物質を動物実験などで有効性や安全性を確認した上で、ヒトに対して使用しても同様に安全で治療効果が予測されるもので行われますが、治験の時点ではまだ有効性や安全性が十分に確認できているわけではありません。有効性や安全性が科学的に証明された治療が、標準治療で、新しい治療が必ずしも最良の治療ではないということを理解してください。その一方で標準治療が確立していない、または薬の耐性ができ、効果が期待できる薬がなくなった患者さんにとって治験は新しい治療選択となる可能性もあります。 治験は「ヘルシンキ宣言」に基づく倫理的原則と、「医薬品の臨床試験の実施に関する基準(GCP)」を遵守して行われています。治験実施にあたり、日本では「医薬品の臨床試験の実施に関する基準(GCP)」という厳しいルールが定められています。これにより、治験に参加される方の利益が損なわれることがないよう、安全な手続きで治験は進められます。 治験情報を探すとき、治験を受けたいと思ったときは、まず治験とはどのようなものなのかを理解してください。 がんの治験情報をお探しの方に知ってほしい5つのこと ※多くの情報は、出典であるJAPIC-CTIUMIN-CTRに情報がある場合はそこから、転載しています。 ※ここに掲載した情報は、JAPIC-CTIUMIN-CTRに登録された情報を元にし、一般の人でもわかりやすく解説しています。そのため、すべて情報を網羅しているものでも、情報に誤りがある場合もあります。

試験概要詳細

試験の名称 局所進行又は転移性尿路上皮癌を有する PD-L1発現陽性のシスプラチン不適格患者及びPD-L1発現の有無を問わないプラチナ製剤併用化学療法不適格患者を対象とした1次治療としてペムブロリズマブ(MK-3475)+レンバチニブ(E7080/MK-7902)の有効性及び安全性をペムブロリズマブ+プラセボと比較する第III相無作為化二重盲検試験(LEAP-011)
試験の概要 本治験の目的は、進行/切除不能又は転移性尿路上皮癌を有する、シスプラチンに不適格かつPD-L1発現陽性(CPS 10以上)の患者又はPD-L1 CPSを問わずプラチナ製剤併用化学療法に不適格な患者を対象として、ペムブロリズマブ+レンバチニブの有効性および安全性を評価する試験である 本治験の仮説:1)ペムブロリズマブ+レンバチニブは、ペムブロリズマブ+プラセボと比較してPFS(BICRがRECIST 1.1に基づき評価)を延長させる。2)ペムブロリズマブ+レンバチニブは、ペムブロリズマブ+プラセボと比較してOSを延長させる
疾患名 尿路上皮癌
試験薬剤名 ペムブロリズマブ+レンバチニブ
用法・用量 ペムブロリズマブ200mg IV Q3W約2年間(35コース)+レンバチニブ20mg QD経口(レンバチニブは疾患進行又は許容できない毒性の発現まで投与する。・ペムブロリズマブは疾患進行又は許容できない毒性の発現まで、若しくは35回投与後に中止する。)
対照薬剤名 ペムブロリズマブ+プラセボ
用法・用量 ペムブロリズマブ200mg IV Q3W約2年間(35コース)+プラセボQD経口(レンバチニブは疾患進行又は許容できない毒性の発現まで投与する。・ペムブロリズマブは疾患進行又は許容できない毒性の発現まで、若しくは35回投与後に中止する。)
試験のフェーズ フェーズ3(第3相臨床試験)
試験のデザイン 無作為割付、並行群間、多施設共同、二重盲検
目標症例数 694
適格基準
  • 腎盂、尿管、膀胱又は尿道の切除不能な(手術不能な)進行又は転移性尿路上皮癌であることが組織学的又は細胞学的に確定診断された患者
  • 治験実施医療機関の治験担当医師/放射線科医による評価で、RECIST 1.1に基づく測定可能な標的病変を1つ以上有する患者
  • 放射線照射を受けていない腫瘍病変から採取した、PD-L1検査に十分な保存検体若しくは新たに採取したコア又は切除生検検体を提出可能な患者
  • 進行又は転移性尿路上皮癌に対する全身化学療法歴がない患者。ただし、以下は例外とする: 筋層浸潤膀胱癌に対するプラチナ製剤併用術前補助化学療法の完了から12ヵ月超経過後に再発した患者は可とする 根治的膀胱摘除術の施行後、プラチナ製剤併用術後補助化学療法の完了から12ヵ月超経過後に再発した患者は可とする
  • 以下の a)又は b)の基準を満たす患者: a) PD-L1 CPS 10以上の腫瘍を有し、以下の基準のいずれかに該当する場合、シスプラチン併用療法に不適格と判断される: 無作為割付け前7日以内のECOG PSが2 NCI CTCAE Version 4.0でGrade 2以上の聴力障害[25 dB の閾値変動(2つの隣接する周波数での平均聴力を用いる)] NCI CTCAE Version 4.0でGrade 2以上の末梢性ニューロパチー b) 以下に基づき、すべてのプラチナ製剤併用化学療法に不適格(すなわちシスプラチン 及びカルボプラチンに不適格)と治験担当医師により判断される: 無作為割付け前7日以内のECOG PSが2 かつ、以下の項目の少なくとも1つに該当する: 内臓転移が確認されている NCI CTCAE Version 4.0でGrade 2以上の聴力障害 NCI CTCAE Version 4.0でGrade 2以上の末梢性ニューロパチー カルボプラチンを安全に投与できない上記以外の理由が確認される。プラチナ製剤に不適格となるその他の基準も考慮し、治験依頼者と協議した上で状況・条件に応じて組入れが許可されることもある 注:すべてのプラチナ製剤併用化学療法に不適格と判断される患者は、腫瘍の PD-L1発現状況にかかわらず適格とする
  • 無作為割付け前7日以内のECOG PSが0、1又は2で、3ヵ月以上の生存が見込まれる患者
  • 男性患者の場合、投与期間中及びペムブロリズマブ又はレンバチニブ/プラセボの最終投与後少なくとも95日間、以下の項目を遵守し、かつ精子提供をしないことに同意した患者: 異性間性交渉をしない(長期的及び継続的に異性間性交渉をしない)ことが患者の日常生活で適切な避妊法である場合は、継続して異性間性交渉をしないことに同意すること 又は 無精子[精管切除術又は医学的理由に付随するもの]が確認されない限り、以下に記載する避妊法の使用に同意すること: 現在妊娠していない妊娠可能な女性との性交時には、男性用コンドーム使用に加えて、女性パートナーの別の避妊法の使用に同意すること 注:妊娠中又は授乳中のパートナーがいる男性は、継続的に異性間性交渉をしないこと、又は性交時に男性用コンドームを使用することに同意しなければならない
  • 女性患者の場合、妊娠しておらず、授乳中でなく、かつ以下の条件のいずれかを満たす患者:・妊娠可能な女性に該当しない。 又は・妊娠可能な女性であるが、投与期間中及びペムブロリズマブ又はレンバチニブ/プラセボの最終投与後少なくとも120日間、使用者に依存しにくい極めて有効な避妊法(失敗率は年1%未満)を用いている、又は異性間性交渉をしない(長期的及び継続的に異性間性交渉をしない)ことが患者の日常生活で適切な避妊法である場合は、異性間性交渉をしないこと
  • 高血圧治療薬の使用有無を問わず、血圧が十分にコントロールされている患者(スクリーニング時の血圧が140/90mmHg以下であり、無作為割付け前1週間以内に高血圧治療薬の変更がない)
  • 適切な臓器機能を有する患者
  • 年齢:18歳以上
  • 性別:両方
除外基準
  • 根治的局所療法(例:ステージ3の病変に対する化学療法及び放射線療法)の適応となる病変を有する患者
  • 神経内分泌成分又は小細胞成分を含む腫瘍を有する患者
  • 経口製剤の吸収を妨げると治験担当医師が判断する消化管状態又は処置歴(例:胃バイパス術、吸収不良)を有する患者
  • 治験薬初回投与前4週間以内に大手術を受けた患者
  • Grade 3以上の胃腸管瘻又は胃腸管外瘻を有する患者
  • 画像上明らかな主要血管への腫瘍の浸潤のある患者、又は治験薬初回投与前2週間以内に臨床的に重要な喀血(ティースプーン半杯以上の鮮血)若しくは腫瘍出血が認められた患者
  • 治験薬初回投与前12ヵ月以内に重大な心血管系の機能不全(NYHA ClassIIを超えるうっ血性心不全、不安定狭心症、心筋梗塞又は脳血管障害/脳卒中、心血行再建術若しくは不安定な血行動態に伴う不整脈等)の既往を有する患者
  • ペムブロリズマブ又はレンバチニブの成分又は添加剤に対する不耐容又は重度の過敏症(Grade 3以上)を有する患者
  • レンバチニブの単独療法若しくはPD-1/PD-L1阻害剤との併用療法を受けたことがある患者、又は膀胱癌を対象疾患としてレンバチニブを評価する臨床試験に組み入れられた(投与された治験薬は問わない)ことがある患者
  • 術後補助療法又は進行/転移性病変の治療薬として、抗PD-1/PD-L1/PD-L2抗体、インドールアミン2、3ジオキシゲナーゼ(IDO)1阻害剤、他の刺激性若しくは共刺激性T細胞受容 体(CTLA-4、OX 40、CD137等)を標的とした薬剤、又はT細胞共刺激経路を標的としたその他の抗体若しくは薬剤の治療歴を有する患者
  • 治験薬初回投与前3週間以内に、放射線増感剤として化学療法を使用することなく転移巣への放射線療法を受けた患者。ただし、骨病変に対する緩和的放射線療法は、治験薬投与開始の2週間以上前に完了している場合は許容される。患者は放射線療法に関連したすべての毒性から回復しており、コルチコステロイド投与を必要としていないこととする
  • 治験薬初回投与前30日以内に生ワクチンの接種を受けた患者
  • 大手術を受けた後、治験薬投与開始前までに前治療による毒性又は合併症から回復していないと治験担当医師が判断する患者
  • 現在他の治験薬の治験に参加している、又は治験薬初回投与前4週間以内に他の治験薬の治験に参加した若しくは治験用の医療機器を用いた患者 注:治験のフォローアップ期間に移行している患者で、他の治験薬の最終投与から4週間以上経過している場合は組入れ可能
  • 治験担当医師が臨床的に意味があると判断した心電図異常の既往又は合併を有する患者
  • 免疫不全状態と診断された患者、又は無作為割付け前7日以内に全身性ステロイド療法(プレドニゾロン換算で10mg/日超)や他の免疫抑制療法による治療を受けた患者
  • 活動性の悪性腫瘍(過去36ヵ月以内の局所進行又は転移性尿路上皮癌を除く)を有する患者 注: 根治的治療を受けた皮膚の基底細胞癌、皮膚の扁平上皮癌、上皮内がん(例:上皮内乳癌及び子宮頸部上皮内癌)の患者は組入れ可能である 組入れの1年以上前に根治的治療(外科手術又は放射線療法)を受けた前立腺癌 (T2NXMX以下でGleasonスコア7以下)の患者は、前立腺癌が認められないと判断された場合は許容される
  • 中枢神経系転移を有する患者。ただし、局所治療(例:全脳放射線療法、外科手術又は放射線外科療法)を完了しており、中枢神経系転移に対するコルチコステロイド投与を治験 薬投与開始前4週間以上にわたって中止している場合を除く。中枢神経系転移を示す徴候(画像等)又は症状は、治験薬投与開始前4週間以上にわたって安定していなければならない
  • 過去2年以内に全身性の治療(疾患修飾薬、コルチコステロイド又は免疫抑制剤)を要した活動性の自己免疫疾患を有する患者 短期間(7日未満)の全身性コルチコステロイド投与は、標準治療と判断されれば許容される 尋常性白斑、乾癬、1型糖尿病、甲状腺機能低下症又は回復した小児喘息/アトピーを有する患者はこの基準には該当しない 気管支拡張剤、吸入ステロイド又はステロイド局所注射の間欠的使用を要する患者は除外しない ホルモン補充療法(HRT)により安定している甲状腺機能低下症又はシェーグレン症候群を有する患者は除外しない
  • 間質性肺疾患/肺臓炎を合併、若しくはステロイド投与が必要な(非感染性の)間質性肺疾患/肺臓炎の既往を有する患者
  • 全身性の治療を必要とする活動性の感染症を有する患者
  • ヒト免疫不全ウイルス(HIV)感染の既往を有する患者
  • 活動性のB型肝炎(HBs抗原陽性)の既往若しくは合併を有する患者、又は活動性のC型肝炎(C型肝炎ウイルスRNA陽性)を有する患者
  • 活動性の結核を有する患者
  • 血液透析を受けている患者
  • 妊娠中又は授乳中の女性患者、若しくはスクリーニング時来院からペムブロリズマブ及び レンバチニブ/プラセボの最終投与後120日までに妊娠を希望する女性患者又はパートナーの妊娠を希望する男性患者
  • 同種組織/臓器の移植歴を有する患者
主要な評価項目 有効性 / efficacy
主要な評価方法 盲検化された中央画像判定機関(BICR)が固形がんの治療効果判定のためのガイドライン(RECIST)1.1に基づき評価した無増悪生存期間(PFS) 全生存期間(OS)
副次的な評価項目 安全性 / safety 有効性 / efficacy
副次的な評価方法 BICRがRECIST 1.1に基づき評価した奏効率(ORR) BICRがRECIST 1.1に基づき評価した奏効期間 BICRがRECIST 1.1に基づき評価した病勢コントロール率(DCR) European Organisation for Research and Treatment of Cancer(EORTC)Quality of Life Questionnaire Core 30 items(QLQ-C30)のGlobal Health Status/生活の質(QOL)のスコアのベースラインからの変化量 EORTC QLQ-C30のGlobal Health Status/QOLスコアの最初の悪化までの期間(TTD) 有害事象(AE) AEによる治験薬の投与中止
予定試験期間 2019年7月4日~2022年12月30日

出典:医薬品情報データベースiyakuSearchより