質問:味覚障害への対処法について

抗がん薬治療の副作用で食べ物の味を感じることができず、何を食べても砂を食べているみたいと食事がなかなか摂取できず、どんどん痩せていっております。こんな時はどのような工夫をすれば食べられるのでしょうか。

相談者:がん患者の家族(70代、女性)

回答:がん患者の味覚障害に対する薬物治療

回答者:済生会岡山総合病院内科がん化学医療センター 原 君一
監修:犬飼道雄、山本君一

手術や化学療法、放射線治療などのがん治療における味覚障害は、多くの患者さんが抱える悩みの1つです。がん以外の治療による味覚障害であれば原因と疑われる薬剤などの中止が必要ですが、がん治療では簡単に中止することはできないので、なるべく味覚障害を予防することが大切です。
味覚障害の予防には、口腔内の保清(ほせい:清潔な状態を保つこと)と保湿が重要です。予防に使用する薬剤には、うがい薬として使用する生理食塩液やアズノール®うがい液などがあります。口腔内の清潔を維持することも重要ですので、舌苔(ぜつたい)の除去などの口腔ケアも必要です。実際に味覚障害が生じてしまった場合には、ビタミン剤(ピドキサール®、フラビタン®など)や外用ステロイド剤、漢方薬、亜鉛製剤などを使用することがありますが、効果は限定的とも言われています。その他には、アミノ酸の一種であるグルタミンが味覚異常に効果があるという報告もあります。がん治療が始まる前から予防する意識をお持ちいただき、味覚障害が生じてしまった場合も早い段階で治療を行うことが重要です。

がんと栄養相談窓口

がん患者さん、そのご家族のためのがんと栄養の相談窓口です。気軽にご相談ください。

  • どんなレシピがあるのか知りたい
  • 必要な栄養って何?
  • カロリーはどのくらい?・・・など