再発・難治性の多発性骨髄腫に対する二次治療としてBlenrepを評価したDREAMM-7試験の結果を発表
2024/02/09
文:がん+編集部
再発または難治性の多発性骨髄腫に対する二次治療として、ベランタマブ マホドチン(製品名:Blenrep)を評価したDREAMM-7試験の結果を発表。統計学的に有意な無増悪生存期間の改善が認められました。
「Blenrep+BorDex」併用療法、「ダラツムマブ+BorDex」併用療法と比較して統計学的有意に無増悪生存期間を改善
グラクソ・スミスクライン社は2023年11月27日、DREAMM-7試験の結果を発表しました。
DREAMM-7試験は、1ライン以上の多発性骨髄腫治療歴があり、直近の治療中または治療後に病勢進行が確認された再発または難治性の多発性骨髄腫患者さん494人を対象に、「ベランタマブ マホドチン+BorDex」併用療法と「ダラツムマブ+BorDex」併用療法を比較した第3相試験です。主要評価項目は無増悪生存期間、主な副次的評価項目は全生存期間、奏効期間、微小残存病変の陰性達成率などでした。
中間解析の結果、「ベランタマブ マホドチン+BorDex」併用療法は「ダラツムマブ+BorDex」併用療法と比較して、統計学的に有意な無増悪生存期間の改善が認められました。また、全生存期間についても良好かつ臨床的に意義のある延長傾向が認められました。
同社のR&Dオンコロジー部門のグローバルヘッドでSVPのヘシャム・アブドラ氏は、次のように述べています。
「多発性骨髄腫の初回再発時の治療選択肢として、有効性が高く、容易にアクセス可能で、新たな作用機序を有する薬剤が求められています。ダラツムマブを用いた標準治療との直接比較により、ベランタマブ マホドチンとBorDexとの併用療法が、再発または難治性の多発性骨髄腫における高いアンメットニーズに応えられる可能性があることが明らかになったことは、極めて勇気づけられる結果です」