エクソソーム

エクソソーム
細胞から分泌される非常に小さな顆粒状の物質で、直径は50~150ナノメートル(髪の毛の太さの約1000分の1)ほど。内部にマイクロRNA、メッセンジャーRNA、DNAなどの核酸やタンパク質などの物質が含まれている。エクソソームは細胞間の情報伝達や、遺伝子情報やタンパク質を運ぶ役割がある。これらの特徴を生かし、がん治療への応用が研究されている。例えば、エクソソームを使って薬物を効率よくがん細胞に届けたり、がんの早期発見に役立てたりする研究が進んでいる。また、エクソソームの性質を調べることで、がんの進行状況や治療効果を把握することも可能になりつつあり、将来的には、エクソソームを活用した個別化医療や新しい治療法の開発が期待されている。