【週刊】がんプラスPickupニュース(2024年12月16日)
2024/12/16
文:がん+編集部
再発または難治性の多発性骨髄腫を対象にBlenrepを評価したDREAMM-7試験の結果を発表
グラクソ・スミスクラインは2024年11月14日、DREAMM-7試験の結果を発表しました。DREAMM-7試験は、1ライン以上の多発性骨髄腫治療歴があり直近の治療中または治療後に病勢進行が確認された再発または難治性の多発性骨髄腫患者さん494人を対象に、「ベランタマブ マホドチン(製品名:Blenrep)+BorDex(ボルテゾミブ+デキサメタゾン)」と「ダラツムマブ(製品名:ダラザレックス)+BorDex」を比較した第3相試験です。試験の結果、「ベランタマブ マホドチン+BorDex」は「ダラツムマブ+BorDex」と比較して統計学的有意な全生存期間の改善が認められました。
PTEN欠損有する転移性ホルモン感受性前立腺がん対象、トルカプを評価したCAPItello-281試験結果を発表
アストラゼネカは2024年11月25日、CAPItello-281試験の結果を発表しました。CAPItello-281試験は、PTEN欠損を有するde novo転移性ホルモン感受性前立腺がん患者さん1,012人を対象に、「カピバセルチブ(製品名:トルカプ)+アビラテロン(製品名:ザイティガ)+アンドロゲン遮断療法(ADT)」と「プラセボ+アビラテロン+ADT」を比較した第3相試験です。試験の結果、「カピバセルチブ+アビラテロン+ADT」は「プラセボ+アビラテロン+ADT」と比較して統計学的有意かつ臨床的に意義のある無増悪生存期間の改善が認められました。
未治療のびまん性大細胞型B細胞リンパ腫を対象にポライビーを評価したPOLARIX試験の結果を発表
ロシュ社は2024年12月8日、POLARIX試験の結果を発表しました。POLARIX試験は、未治療のびまん性大細胞型B細胞リンパ腫患者さん879人を対象に、「ポラツズマブ ベドチン(製品名:ポライビー) +R-CHP(リツキシマブ+シクロホスファミド+ドキソルビシン+プレドニゾン)」と、R-CHOP(リツキシマブ+シクロホスファミド+ドキソルビシン+ビンクリスチン+プレドニゾン)を比較した第3相試験です。5年間の津関調査の結果、「ポラツズマブ ベドチン+R-CHP」はR-CHOPと比較して良好な全生存率が認められ、新たな標準治療としての可能性が確認されました。