国立がん研究センターからのお知らせ NHK「ガッテン!」の視聴者と乳がん検診はがきが届いた人へ

2018/09/07

文:がん+編集部

 NHK「ガッテン!」を見た人、乳がん検診の案内はがきが届いた人に対して国立がん研究センターからお知らせが掲載されました。

44都道府県の約360市区町村と共同した「希望の虹プロジェクト」の一環

 国立がん研究センターは9月5日、「 NHK『ガッテン!』をご覧になった皆様 乳がん検診のご案内はがきがご自宅に届いた皆様へ」というお知らせをホームページに掲載しました。

 このお知らせは、44都道府県の約360市区町村と共同した「希望の虹プロジェクト」として、各自治体の乳がん検診助成対象住民の約86万人に対して乳がん検診の受診通知を個別に送付したことが背景としてあります。

 さらに、NHKの番組「ガッテン!」(9月5日放送、9月8日再放送)に国立がん研究センター保健社会学研究部室長の溝田友里氏が出演し、乳がんに関する基礎知識、検診の利点・限界を示しながら個別通知はがきについても紹介しながら、乳がん検診の受診を呼びかけました。

 乳がん検診は、40歳以上の女性に対し2年に一度の検診が推奨され、多くの自治体で検診費用の女性と個別受診勧奨が行われています。今回の受診通知はがきは、対象者すべてに送付されたわけではありませんが、はがきがなくても検診を受けることはできます。

 昨年は小林麻央さん、今年はさくらももこさんと著名人が若くして乳がんで亡くなっています。乳がんは、早期発見し早期に治療することで治癒が期待できるがんです。全国がんセンター協議会の全がん協生存率(2007年~2009年症例)の乳がんの5年生存率では、ステージ1で100%、ステージ2で96%、ステージ3で80.8%、ステージ4で37.1%です。そのため、乳がんの早期発見のためにも、乳がん検診は大切です。


自治体から住民へ送付される乳がん検診受診勧奨はがき表面