制吐剤

セイトザイ
制吐剤は、がん治療の副作用である吐き気や嘔吐を抑える薬剤。抗がん剤治療では、多くの患者さんが強い吐き気に悩まされることがあるが、制吐剤の使用により、この症状を軽減することができる。制吐剤には、セロトニン受容体拮抗薬やNK1受容体拮抗薬など、さまざまな種類がある。これらは、脳の嘔吐中枢や消化管に作用し、吐き気を抑制する効果がある。近年、制吐剤の進歩により、がん患者さんの生活の質が大きく向上している。適切な制吐剤の使用は、治療の継続性を高め、患者さんの心理的負担を軽減する上で重要な役割を果たしている。