肝毒性

カンドクセイ
抗がん剤や免疫療法薬の多くは肝臓で代謝されるため肝機能に負担をかける可能性があり、こうした負担による肝臓への障害を肝毒性という。具体的には、肝酵素の上昇、黄疸、肝炎、脂肪肝などの症状が現れることがある。がん自体が肝臓に転移することで肝機能が低下し、薬物の代謝能力が落ちることで毒性が増強される場合もある。肝毒性の程度は個人差が大きく、事前の肝機能検査や治療中のモニタリングが重要となる。また、適切な投薬管理や肝保護療法を行うことで肝毒性のリスクを軽減できる場合がある。