浸潤

浸潤とは、がん細胞が周囲の正常な組織に侵入し、広がっていく現象のこと。がんが発生した部位から周囲の組織に広がることで、より進行した状態となる。浸潤が進むと、がんの根治的な治療が難しくなる可能性が高くなる。また、浸潤の程度は、がんの進行度を示す重要な指標の1つである。医師は画像診断や生検などを用いて浸潤の程度を評価し、適切な治療方針を決定する。がんの早期発見・早期治療が重要視されるのは、浸潤が進む前にがんを発見し、治療することで予後を改善できるためである。