マイクロRNA
マイクロアールエヌエー
遺伝子発現を抑制する効果を持つ21~25塩基程度の一本鎖RNAのこと。細胞内で遺伝子の発現を調節する役割を果たしており、がん細胞の増殖や転移に関与するものもあることがわかっている。がん細胞では正常細胞と比べてマイクロRNAの発現パターンが異なっており、この違いを利用してがんの診断や治療に応用する研究が進められている。また、マイクロRNAを用いてがん細胞の増殖を抑制したり、薬剤耐性を克服したりする試みも行われており、新たながん治療法の開発につながる可能性がある。