チロシンキナーゼ

チロシンキナーゼ
チロシンキナーゼは、アミノ酸の1つ「チロシン」にリン酸を付加する酵素で、細胞の増殖や分化などに関わるシグナル伝達物質に関わるタンパク質の一種。チロシンキナーゼは、細胞の成長や分裂を制御する信号を伝える働きがあるが、がん細胞ではこの機能が過剰になることがあるため、チロシンキナーゼの働きを抑える薬(チロシンキナーゼ阻害薬:TKIと略すこともある)が開発されている。これらの薬は、がん細胞の増殖を抑制し、正常な細胞にはあまり影響を与えないため、副作用が比較的少ない治療法として注目されている。