標準治療+オプジーボ、膠芽腫の治験で無増悪生存期間を未達成

文:がん+編集部

 脳腫瘍の1つ「膠芽腫」に対する、標準治療+ニボルマブ(製品名:オプジーボ)併用の治験の結果が発表されました。主要評価項目の1つ無増悪生存期間が未達成です。

全生存期間の評価のため、治験は継続

 ブリストル・マイヤーズ社は9月5日、新たに診断された06-メチルグアニン-DNAメチルトランスフェラーゼ(MGMT)メチル化陽性の膠芽腫に対する、第3相臨床試験CheckMate-548試験の最新結果を発表。主要評価項目の1つ無増悪生存期間を達成しませんでした。

 CheckMate-548試験は、MGMTメチル化陽性膠芽腫の患者さんを対象に、標準治療であるテモゾロミド+放射線療法併用にニボルマブを追加した療法を評価した臨床試験。主要評価項目は、無増悪生存期間と全生存期間、副次的評価項目は、治験担当医師の評価による無増悪生存期間と2年生存率です。

 今回の解析の結果、無増悪生存期間は未達成でしたが、もう1つの主要評価目である全生存期間を評価するため計画通り本試験は継続されます。

 同社の腫瘍領域担当開発責任者のFouad Namouni氏は「CheckMate-548試験において、統計学的に有意な無増悪生存期間の改善は示されませんでしたが、非常に悪性度が高く治療が困難な疾患である膠芽腫で苦しむ患者さんに、標準治療レジメンにオプジーボを追加することでもたらし得るベネフィットを、今後も評価していきます。今後、明らかになる全生存期間のデータを楽しみにしています。本試験にご参加いただいた患者さん、介護者の皆さん、および治験担当医師に感謝を申し上げます。皆様のおかげで、この研究を進めることができております」と、述べています。

 膠芽腫は、原発性中枢神経系悪性腫瘍の中で、最も悪性度の高いがんです。新たに膠芽腫と診断された患者さんの標準治療は、手術後の放射線治療と化学療法の併用療法ですが、治療選択肢は限られています。膠芽腫に対する治療において、MGMTメチル化の有無がバイオマーカーの1つとされており、治療に奏功する可能性を予測し得ることが研究により示されています。