BR療法、再発・難治性のびまん性大細胞B型細胞リンパ腫に対する治験で奏効率を達成

文:がん+編集部

 再発・難治性びまん性大細胞B型細胞リンパ腫(以下、DLBCL)に対する、ベンダムスチン(製品名:トレアキシン)+リツキシマブ(製品名:リツキサン)を併用するBR療法の治験で、良好な結果が報告されました。

DLBCLに対するBR療法承認は、患者団体から強い要望

 シンバイオは11月5日、再発・難治性のDLBCLに対する、BR療法を評価した第3相臨床試験で、主要評価項目の奏効率を達成したことを発表しました。

 DLBCLは、大型で悪性のB細胞性リンパ球が、リンパ節やさまざまな臓器で腫瘍を形成する血液がんです。悪性リンパ腫の中でも患者数が多く、また、再発・難治性のDLBCLは高齢者での発症が高いにも関わらず、従来の多剤併用療法以外の治療選択肢がありません。

 ベンダムスチンは、1970年代からドイツで使用が開始された殺細胞性の抗がん薬です。2010年10月に「再発・難治性の低悪性度B細胞性非ホジキンリンパ腫およびマントル細胞リンパ腫」の適応で承認されています。その後2016年、「未治療の低悪性度B細胞性非ホジキンリンパ腫およびマントル細胞リンパ腫」に対しても追加承認されました。

 米国のがん治療の診療指針「NCCNガイドライン」では、再発・難治性のDLBCLを対象にBR療法を評価した第2相臨床試験の結果に基づき推奨されています。また、患者団体からも厚生労働省に対してBR療法をDLBCLの治療にも使えるようにして欲しいという強い要望書が出されています。同社は、今回の良好な結果に基づき、最終解析結果をまとめ、2020年上半期に承認申請する予定です。