再発・難治性の慢性リンパ性白血病、小リンパ球性リンパ腫に対する治療薬「ベネクレクスタ」新発売

文:がん+編集部

 再発・難治性の慢性リンパ性白血病(CLL)と小リンパ球性リンパ腫(SLL)の治療薬としてベネトクラクス(製品名:ベネクレクスタ)が発売されました。

治験では無増悪生存期間を延長、全奏効率92.3%を達成

 米アッヴィ社は11月22日、再発・難治性のCLLとSLLの治療薬として、経口BCL-2阻害薬ベネトクラクスを発売したと発表しました。本治療薬の販売は、国内第1/2相試験および、21か国で行われた第3相臨床試験MURANO試験の結果に基づくものです。

 MURANO試験は、389人の再発・難治性のCLL患者さんを対象とした多施設無作為化非盲検国際共同試験。ベネトクラクス+リツキシマブ(製品名:リツキサン)併用投与群と標準治療の1つベンダムスチン(製品名:トレアキシン)+リツキシマブ併用投与群を比較して評価しました。

 24か月の固定投与期間終了後、ベネトクラクス併用群はベンダムスチン併用群に対して、無増悪生存期間において優越性が示されました。全奏効率では、ベネトクラクス併用群は92.3%を達成しました。また、血液や骨髄中に残るCLL細胞の指標とされる末梢血MRD陰性率も62.4%を達成しました。

 ベネトクラクスは、BCL-2タンパク質と選択的に結合し阻害する分子標的薬です。いくつかの血液がんでは、BCL-2が、がん細胞が死ぬのをを阻止することがわかっています。

 同社社長のジェームス・フェリシアーノ氏は「弊社のオンコロジー領域における初めての製品となるベネクレクスタ錠を再発又は難治性のCLLおよびSLLの患者さんに新たな治療の選択肢として提供できることを大変うれしく思います。本製品が患者さんの希望となり、一人一人が充実した人生を過ごされることを願いながら、本剤の適正使用推進のため、情報の提供ならびに収集を行ってまいります」と、述べています。