進行固形がんに対する抗がん剤「FF-21101」の国内第1相臨床試験を開始

文:がん+編集部

 進行固形がんを対象とする抗がん剤「FF-21101」の国内第1相臨床試験が開始されました。薬剤から放射線を放出することでがん細胞を直接攻撃する治療法です。

FF-21101、がん細胞と選択的に結合し放射線を放出することで直接攻撃

 富士フイルム富山化学は4月24日、再発または遠隔転移がある難治性の進行性固形がん患者さんを対象とした、抗がん剤「FF-21101」の国内第1相臨床試験を開始したことを発表しました。

 FF-21101は、さまざま固形がんの細胞表面に発現する「Pカドヘリン」と選択的に結合する抗体と放射性同位元素の「イットリウム」を結合させた抗がん剤です。がん細胞と結合後、放射線を放出することで、がん細胞を直接攻撃することで治療効果が期待されます。

 米国では、進行固形がんを対象に同剤を用いた臨床試験が実施されていますが、今回、標準治療後に再発または遠隔転移をした固形がん患者さんを対象に国内でも臨床試験が開始されました。本試験では、卵巣がん、胆道がん、頭頸部がんなどの進行固形がんに対して、FF-21101の安全性や忍容性、薬物動態、および有効性が評価されます。