オプジーボとヤーボイ併用療法、PD-L1発現率1%以上の進行非小細胞肺がんの治療薬としてFDAが承認

文:がん+編集部

 PD-L1発現率1%以上の進行非小細胞肺がん患者さんに対する一次治療薬として、ニボルマブ(製品名:オプジーボ)とイピリムマブ(製品名:ヤーボイ)併用療法を、米国食品医薬品局(FDA)が承認しました。

CheckMate-277試験では、オプジーボ+ヤーボイ併用療法が化学療法と比較して全生存期間を延長

 ブリストル・マイヤーズ スクイブ社は5月15日、ニボルマブ(3mg/kg)とイピリムマブ(1mg/kg)併用療法が、PD-L1発現率1%以上のEGFR遺伝子変異およびALK融合遺伝子陰性の進行非小細胞肺がんの成人患者さんを対象とした一次治療薬として、FDAから承認を取得したことを発表しました。CheckMate-277試験のパート1aの結果に基づくものです。

 CheckMate-277試験の最短29.3か月の追跡調査では、腫瘍の組織型にかかわらず、ニボルマブとイピリムマブ併用療法は、化学療法と比較して良好な全生存期間の延長を示しました。本試験の1年、2年、3年生存率の結果が発表されています。

 各生存率は、併用療法、化学療法それぞれで、1年生存率が63%と56%、2年生存率が40%と33%、3年生存率が33%と22%でした。また、最短28.3か月の追跡調査による奏効率は、併用療法36%、化学療法30%で、奏効期間はそれぞれ23.2か月と6.2か月という結果でした。

 ニボルマブとイピリムマブは、異なる2つの免疫チェックポイント(PD-1とCTLA-4)を阻害する薬剤です。イピリムマブはT細胞の活性化と増殖を促進し、ニボルマブは抑制されたT細胞の攻撃を復活させます。また、イピリムマブにより活性化したT細胞の一部は、メモリーT細胞となり、長期の免疫応答をもたらす可能性があります。しかし、免疫チェックポイント阻害薬による治療では、正常な細胞を攻撃することもあり、免疫に関連した重篤な副作用が起こる可能性もあるため注意が必要です。

 CheckMate-227試験の治験担当医師であり、メモリアル・スローン・ケタリングがんセンターの腫瘍内科医であるMatthew D. Hellmann医師は、次のように述べています。

 「進行肺がんの患者さんは依然として、持続的な奏効をもたらし得る新たな治療選択肢を必要としています。CheckMate-227試験の結果は、免疫療法薬による2剤併用療法が、進行非小細胞肺がんの適格患者さんに長期生存の可能性をもたらすことを示しています」