「オプジーボ+カボメティクス」併用療法、進行腎細胞がんの一次治療として有効性を示す

文:がん+編集部

 「ニボルマブ(製品名:オプジーボ)+カボザンチニブ(製品名:カボメティクス)」併用療法を、進行腎細胞がん患者さんの一次治療薬として評価した第3相臨床試験で、持続的な生存期間と奏効率の有効性が示されました。

「ニボルマブ+カボザンチニブ」併用療法、スニチニブに比べ無増悪生存期間を2倍延長

 ブリストル マイヤーズ スクイブ社とExelixis社は2月8日、進行腎細胞がんの一次治療薬として、「ニボルマブ+カボザンチニブ」併用療法を評価したCheckMate-9ER試験の追跡調査の結果を発表しました。

 CheckMate-9ER試験は、未治療の進行または転移性腎細胞がん患者さん651人を対象に、「ニボルマブ+カボザンチニブ」併用療法と、スニチニブ(製品名:スーテント)を比較した第3相臨床試験です。主要評価項目は無増悪生存期間、副次的評価項目は全生存期間、奏効率です。

 中央値2年間の追跡調査の結果、「ニボルマブ+カボザンチニブ」併用療法はスニチニブと比べて、無増悪生存期間を2倍延長し、病勢進行または死亡リスクを48%低下させました。奏効率でも約2倍近い良好な結果を示し、死亡リスクを34%低下しました。

 安全性に関しては、治療中止につながる有害事象は低く、新たな安全性シグナルは認められませんでした。

 また、一般的に予後不良とされる肉腫様型の患者さん75人のサブグループ解析では、「ニボルマブ+カボザンチニブ」併用療法はスニチニブと比べて死亡リスクを64%低下させ、無増悪生存期間、奏効率ともに良好な結果を示しました。

 メモリアル・スローン・ケタリングがんセンター、クリニカル・オンコロジーのJack and Dorothy Byrne Chairであり、泌尿生殖器がんサービス腎臓がん部門長のRobert Motzer医師は、次のように述べています。

 「進行腎細胞がん患者さんの全てのサブグループでベネフィットを示す新しい治療が、引き続き必要とされています。CheckMate-9ER試験では、ニボルマブとカボザンチニブの併用療法が、無増悪生存期間を2倍に延長し、全生存期間および奏効率を改善したほか、探索的解析において素晴らしい病勢コントロールを示しました。この有望な有効性の結果は、追跡調査においても持続していました。また、本試験の患者さんで、この治療困難な疾患の治療を受ける患者さんにとって重要な、生活の質の有意な改善が報告されたことも注目に値します」