頭頸部アルミノックス治療(光免疫療法)の提供施設が62施設に拡大

2022/05/11

文:がん+編集部

 セツキシマブ サロタロカンナトリウム(製品名:アキャルックス)とBioBladeレーザシステムによる頭頸部アルミノックス治療(光免疫療法)の治療可能な施設が62施設に拡大。32都道府県で、同治療が受けられることになります。

頭頸部アルミノックス治療(光免疫療法)の適正使用に関する注意喚起も発表

 楽天メディカルは2022年4月19日、頭頸部アルミノックス治療(光免疫療法)の治療可能な施設が62施設に拡大(2022年4月15日時点)したことを発表しました。これにより、全国32都道府県で、治療が可能となります。

 関連学会による後援・指導のもと同社が主催する講習プログラムを修了するなど、同治療の医師要件を満たした治療医は、現在165人です。

 また同社は、今回の施設拡大を周知すると同時に、頭頸部アルミノックス治療(光免疫療法)の適正使用の注意喚起も呼びかけており、次のように述べています。

 「本治療は、適正使用による安全性確保を目的として設定された施設要件を満たした医療機関において提供されます。クリニックや医院などの診療所で提供されている光免疫療法は、当社製品を用いた治療ではありません。現在、保険診療で受けられる本治療の適応症は「切除不能な局所進行または局所再発の頭頸部がん」のみです。本医薬品および本医療機器の承認条件として、切除不能な局所進行または局所再発の頭頸部癌の診断および治療に関する十分な知識・経験のある医師が、治療法についての講習を受け、本治療に関する手技および同療法に伴う合併症等に関する十分な知識を得た上で、本品が用いられるよう、関連学会と連携の上で必要な措置を講ずることが定められています。これを受け、当社は、本医薬品に係る「医薬品リスク管理計画書」において、「追加のリスク最小化活動」として使用条件(施設要件、医師要件および講習受講)を設けています」