ゾルベツキシマブ、Claudin18.2陽性HER2陰性の局所進行転移性胃がんを対象としたSPOTLIGHT試験で有効性を示す

2022/12/02

文:がん+編集部

 Claudin18.2陽性、HER2陰性の局所進行性または転移性胃腺がん・食道胃接合部腺がんの一次治療として、ゾルベツキシマブを評価するSPOTLIGHT試験の良好な結果が発表されました。

ゾルベツキシマブ、膜貫通型タンパク質Claudin18.2に選択的に結合する分子標的薬

 アステラス製薬は2022年11月17日、Claudin18.2陽性、HER2陰性の切除不能な局所進行性または転移性胃腺がんおよび食道胃接合部腺がんの一次治療薬として開発中のゾルベツキシマブの有効性と安全性を評価するSPOTLIGHT試験で、良好な結果が得られたことを発表しました。

 SPOTLIGHT試験は、Claudin18.2陽性、HER2陰性、切除不能な局所進行性または転移性の胃腺がんおよび食道胃接合部腺がん患者さん566人を対象に、一次治療として「ゾルベツキシマブ+mFOLFOX6療法(オキサリプラチン、ホリナート、フルオロウラシル)」と「プラセボ+mFOLFOX6療法」を比較した第3相試験です。主要評価項目は無増悪生存期間、副次的評価項目は全生存期間、客観的奏効率、応答期間、安全性、忍容性、QOLなどでした。

 解析の結果、無増悪生存期間と全生存期間のいずれでも、統計学的に有意な延長が認められました。「ゾルベツキシマブ+mFOLFOX6療法」で最も発現頻度が高かった有害事象は、悪心、嘔吐、食欲減退でした。

 ゾルベツキシマブは、膜貫通型タンパク質Claudin18.2に選択的に結合する分子標的薬です。がん細胞表面の胃上皮細胞のClaudin18.2に結合することで、抗体依存性細胞傷害(ADCC)と補体依存性細胞傷害(CDC)という2つの異なる免疫系経路を活性化することにより、がん細胞死を誘導します。