タラゾパリブ、「去勢抵抗性前立腺がん」の効能・効果で国内申請

2023/03/17

文:がん+編集部

 PARP阻害薬タラゾパリブの「去勢抵抗性前立腺がん」に対する効能・効果について、国内承認申請が行われました。

「タラゾパリブ+エンザルタミド」、「プラセボ+エンザルタミド」と比較して無増悪生存期間を延長

 ファイザー株式会社は2023年2月24日、「去勢抵抗性前立腺がん」に対する治療薬として、タラゾパリブの国内における製造販売承認申請を厚生労働省に行ったことを発表しました。今回の承認申請は、TALAPRO-2試験の結果に基づくものです。

 TALAPRO-2試験は、去勢抵抗性前立腺がんに対する全身抗悪性腫瘍療法歴がなく、相同組換え修復遺伝子変異の有無を問わない転移性去勢抵抗性前立腺がん患者さんを対象に、「タラゾパリブ+エンザルタミド」併用療法と「プラセボ+エンザルタミド」を比較した第3相試験です。主要評価項目は、無増悪生存期間でした。試験の結果、「タラゾパリブ+エンザルタミド」併用療法は「プラセボ+エンザルタミド」と比較して無増悪生存期間の延長が認められました。また、「タラゾパリブ+エンザルタミド」併用療法では、新たな安全性の懸念は認められず、タラゾパリブの単剤投与およびエンザルタミドの単剤投与の安全性プロファイルと一致していました。