再発または難治性の急性骨髄性白血病と骨髄異形症候群を対象、米国で「CTX-712」を評価する第1/2相試験開始
2023/06/19
文:がん+編集部
再発または難治性の急性骨髄性白血病と骨髄異形症候群を対象に、CLK阻害薬「CTX-712」を評価する第1/2相試験が米国で開始されました。
経口型の低分子阻害薬CTX-712、細胞増殖に重要な役割を果たすCLKを選択的に阻害
Chordia Therapeutics株式会社は2023年6月1日、再発または難治性の急性骨髄性白血病と骨髄異形症候群を対象にCLK阻害薬「CTX-712」を評価する第1/2相試験において、患者さんへの投与を開始したことを発表しました。
今回開始された臨床試験は、再発または難治性の急性骨髄性白血病と骨髄異形症候群患者さん170人を対象に、CTX-712の安全性、忍容性、薬物動態などを評価する第1/2相試験です。第1相パートでは、CTX-712を毎週20mg、40mg、100mg、140mgで投与する用量漸増コホートで第2相投与の推奨用量を決定し、拡大コホートで決定された推奨用量の投与が評価されます。第2相パートでは確定した推奨用量が投与され、安全性や治療活性が評価されます。
第1相パートの主要評価項目は、有害事象と重篤な有害事象の頻度、最大耐用量、副次的評価項目は客観的奏効率、無増悪生存期間、全生存期間などです。第2相パートの主要評価項目は、完全寛解率です。
CTX-712は、細胞増殖に重要な役割を果たすCDC2様キナーゼ(CLK)に対する選択的な経口型の低分子阻害薬です。