PD-L1強陽性非小細胞肺がんを対象に「チラゴルマブ+テセントリク」を評価するSKYSCRAPER-01の中間解析を発表
2023/09/21
文:がん+編集部
PD-L1強陽性の局所進行または転移性の非小細胞肺がんに対する一次治療として、「チラゴルマブ+アテゾリズマブ(製品名:テセントリク)」併用療法を評価するSKYSCRAPER-01試験の2回目の中間解析結果が発表されました。
「チラゴルマブ+テセントリク」、テセントリク単独と比較して死亡リスクを19%低下と推定
ロシュ社は2023年8月23日、SKYSCRAPER-01試験の2回目の中間解析結果を発表しました。
SKYSCRAPER-01試験は、未治療でPD-L1強陽性、局所進行、切除不能または転移性非小細胞肺がん患者さん534人を対象に、「チラゴルマブ+アテゾリズマブ」併用療法とアテゾリズマブ単独療法を比較した第3相試験です。主要評価項目は全生存期間、無増悪生存期間でした。
2回目の中間解析時点では、主要評価項目である全生存期間は未成熟でしたが、併用療法は死亡リスクを19%低下したと推定されました。全生存期間の推定の中央値は、併用療法22.9か月、単独療法16.7か月でした。安全性に関しては、これまでに報告されている安全性プロファイルと一致しており、新たな安全性シグナルは認められませんでした。
同社は、次のように述べています。
「SKYSCRAPER-01試験は継続中で、試験参加者および試験実施医師に対する盲検は維持されています。本試験は全生存期間の最終解析まで継続する予定です。チラゴルマブで実施中の他の臨床試験はいずれも計画通り継続する予定です」