「健康診断・人間ドック、がん検診等、医療受診に関する意識調査」の結果を発表
2022/01/24
文:がん+編集部
全国1万5,000人を対象に、「健康診断・人間ドック、がん検診等、医療受診に関する意識調査」の結果が発表されました。「健康診断やがん検診を控えたい」という傾向が、昨年より改善しました。
「健康診断やがん検診を控えたい」という傾向が改善
ジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社メディカル カンパニーは2021年12月14日、全国の20~79歳の男女1万5,000人を対象に、「健康診断・人間ドック、がん検診等、医療受診に関する意識・実態調査」(生活者調査)を実施し、その結果を発表しました。同調査は、2020年10月末に実施した「健康診断・人間ドック、がん検診に関する意識調査」の2021年版です。
今回の調査では、「からだの不調など何らかの症状を感じる際の医療機関受診率」について、さらに詳しく調査。がんの診断・治療を行う全国の医師300人を対象に調査(医師調査)も行い、「がん検診」や「適切な医療受診」について、生活者と医師との認識の差も検証されました。
生活者調査では、健康診断・がん検診の受診を「控えたい」および「やや控えたい」と回答した人の割合は、2020年調査から減少し、改善傾向が見られました。一方、調査回答者の実際の受診率について、がん検診では約6割の人が「受診予定はない」あるいは「わからない」と回答。その理由として「コロナ感染リスク」や「からだの変調を感じない」「健康状態に不安を感じない」といったものが多くありました。また、がん検診を受診した人の2~3割が「発見が遅れ手遅れになりたくないから」受診したと回答しました。
医師調査では、「コロナ感染拡大への不安を理由に健康診断やがん検診などが控えられること」を危惧する医師が8割以上、「がんが進行した段階で病院に来る患者が増えること」を危惧している医師が6割以上という結果でした。さらに今回、生活者調査・医師調査の両方で、体調不良時における医療機関の受診控えが懸念される結果も出ました。
同社は、2020年末に健康診断やがん検診、また体調不良時の診療など、コロナ禍における適切な医療機関の受診のための情報提供サイト「今だから知っておきたいウィズコロナ時代の医療受診」を開設。調査結果を踏まえ、今後も、がんをはじめとする病気の早期発見・早期治療の一助となる取り組みを実施していくとしています。