未治療の慢性リンパ性白血病を対象に、「イムブルビカ+ベネトクラクス」を評価したGLOW試験の結果を発表

2023/01/27

文:がん+編集部

 未治療の慢性リンパ性白血病を対象に、「イブルチニブ(製品名:イムブルビカ)+ベネトクラクス」を評価したGLOW試験の結果が発表されました。高齢で標準治療が適応とならない患者さんで、一貫した有効性と持続的な奏効が認められました。

「イムブルビカ+ベネトクラクス」、高齢で標準治療が適応とならない患者さんで一貫した有効性と持続的な奏効を示す

 ヤンセン ファーマシューティカル カンパニーズは2022年12月10日、GLOW試験の新たな4年間の追跡調査の結果を発表しました。

 GLOW試験は、高齢(65歳以上)、または18〜64歳でcumulative illness rating scale(CIRS)スコア6以上またはクレアチニンクリアランス70mL/分未満の慢性リンパ性白血病/小リンパ球性リンパ腫の患者さん211人を対象に、一次治療として「イブルチニブ+ベネトクラクス」固定期間併用療法(I+V療法)と「クロラムブシル+オビヌツズマブ」併用療法(Clb+O療法)を比較した第3相試験です。主要評価項目は、2年10か月までの無増悪生存期間、副次評価項目は、微小残存病変陰性率、完全奏効率、全奏効率、全生存期間、奏効期間、次治療までの期間などでした。

 4年間の追跡調査の結果、「I+V療法」は「Clb+O療法」と比較して、高齢および/または標準治療の適応とならない未治療の慢性リンパ性白血病患者さんにおいて、病勢進行または死亡リスクを79%低減しました。

 Rigshospitalet病院で臨床准教授兼主任研究者を務める試験責任医師のCarsten Niemann医学博士は、次のように述べています。

 「GLOW試験の結果は、I+V固定期間併用療法が、高齢で標準治療の適応とならない慢性リンパ性白血病患者さんの一次治療において、新たな治療選択肢となる可能性を示しており、この固定用量併用療法は、限られた期間での治療法を必要とする患者さんにとっても、新たな治療選択肢となる可能性があります。この初めての、経口剤による固定期間併用療法は、慢性リンパ性白血病の一次治療において生存期間のベネフィットが得られることを示しており、患者さんにとって新たな治療選択肢となることが期待できます」