タグリッソ、第3相FLAURA試験で全生存期間を改善

文:がん+編集部

 前治療歴のない局所進行または転移性のEGFR遺伝子変異陽性非小細胞肺がんに対する治験で、オシメルチニブ(製品名:タグリッソ)が全生存期間を改善しました。

EGFR変異陽性非小細胞肺がんの一次治療として、タグリッソの有効性を再確認

 英アストラゼネカ社は8月9日、EGFR遺伝子変異陽性の非小細胞肺がんに対する第3相FLAURA試験で、オシメルチニブが一次治療薬として全生存期間を改善したことを発表しました。

 FLAURA試験は、前治療歴のない局所進行または転移性のEGFR遺伝子変異陽性の非小細胞肺がん患者さん556人を対象とした臨床試験です。オシメルチニブの安全性・有効性を、標準治療のエルロチニブ(製品名:タルセバ)またはゲフィチニブ(製品名:イレッサ)と比較する試験で、無増悪生存期間、奏効率、奏効持続期間、病勢コントロール率、全生存期間などが評価されました。その結果、オシメルチニブは、エルロチニブまたはゲフィチニブに対して、有意に全生存期間の改善を示しました。2017年7月の解析ではすでに、主要評価項目の無増悪生存期間を、統計学的有意かつ臨床的に意義のある改善が示しています。

 同社のオンコロジー研究開発エグゼクティブバイスプレジデントであるJosé Baselgaは「今回の良好な結果は、タグリッソが標準治療である他のEGFRチロシンキナーゼ阻害剤と比較して、かつてない全生存期間の延長を示しています。改めてタグリッソがEGFR変異陽性非小細胞肺がんの一次標準治療として有効であることを再認識できる結果です」と、述べています。

 オシメルチニブは、不可逆的にEGFRを阻害する第3世代の分子標的薬です。EGFR感受性変異およびEGFR T790M耐性変異の両方を阻害し、中枢神経系転移に対しても臨床活性を発揮します。日本、米国、EU、中国を含む80か国以上で、EGFR遺伝子変異陽性進行非小細胞肺がんの2次治療薬として承認されています。また、術後補助療法、切除不能な局所進行、化学療法との併用、他の新薬候補との併用療法など、さまざま治療法の可能性を検討するために臨床試験が行われています。