治療歴のある肺がん患者さんへのオプジーボ治験、5年間解析で長期生存効果

文:がん+編集部

 治療歴のある進行非小細胞肺がん患者さんを対象としたCheckMate-017およびCheckMate-057試験の長期統合解析を発表。ニボルマブ(製品名:オプジーボ)の5年時点での長期生存効果が引き続き認められました。

オプジーボ、ドセタキセルに対して5倍以上の生存結果

 ブリストル・マイヤーズ社は9月10日、ニボルマブとドセタキセルの有効性と安全性を比較した2つの臨床試験、CheckMate-017およびCheckMate-057試験の長期統合解析の結果を発表しました。

 CheckMate-017試験は肺扁平上皮がん、CheckMate-057試験は非扁平上皮非小細胞肺がんに対する臨床試験です。2つの試験は、どちらもプラチナベースの化学療法後に進行した患者さんが対象です。この患者集団を長期統合解析した結果、5年生存率がニボルマブで13.4%、ドセタキセル(化学療法)で2.6%でした。ニボルマブは、ドセタキセルに対し、5倍以上の生存結果を示したことになります。また、5年時点で32.2%の患者さんの奏効が持続していましたが、ドセタキセルで奏効が持続した患者さんはいませんでした。奏功期間の中央値は、ニボルマブが19.9か月、ドセタキセルが5.6か月でした。

 安全性プロファイルに関しては、これまで報告されたデータと一致しており、長期間の追跡調査でも新たな安全性シグナルは認められませんでした。3年目から4年目の間に治療関連有害事象が認められたのは70人中2人、4年目から5年目の間では55人中1人も報告されませんでした。

 同社の胸部悪性腫瘍担当開発責任者であるSabine Maier氏は「2015年にセカンドラインの非小細胞肺がんで米国食品医薬品局の承認を取得して以来、それまで標準的な化学療法を受けた場合の5年生存率が5%未満であったこの患者集団にとって、オプジーボは重要な治療選択肢になってきました。大規模な患者集団を対象とした2つの試験で得られた長期間の生存結果は、既に複数のがん種および治療ラインにおいて実証されている、オプジーボを含むレジメンの持続性を示すエビデンスをさらに強固にするものです」と、述べています。