MGMTメチル化陽性膠芽腫を対象としたCheckMate-548試験の最新結果を発表

文:がん+編集部

 新たにMGMTメチル化陽性の膠芽腫と診断された患者さんを対象としたCheckMate-548試験で、主要評価項目の全生存期間を達成せずという結果が発表されました。

「テモダール+放射線治療+オプジーボ」併用療法、全生存期間の有効性を示さず

 ブリストル マイヤーズ スクイブ社は2020年12月23日、新たにMGMTメチル化陽性の膠芽腫と診断された患者さんを対象とした第3相CheckMate-548試験の最新結果を発表しました。

 CheckMate-548試験は、新たにMGMTメチル化陽性の膠芽腫と診断され、腫瘍を切除した患者さんを対象に、術後治療として「テモゾロミド(製品名:テモダール)+放射線治療」による標準治療と、標準治療にニボルマブ(製品名:オプジーボ)を追加した併用療法を比較した臨床試験です。

 臨床試験開始時に副腎皮質ステロイドを使用していない患者さんと全患者さんに対する現時点での解析結果では、主要評価項目の1つである全生存期間は達成されませんでした。また、ニボルマブの追加治療を受けた患者さんで、治療が中止となる安全性の懸念は認められませんでした。この結果を受け、ニボルマブの追加治療で有効性が認められている患者さんは、担当医師の同意があれば、治療を続けることが可能となっています。

 同試験について、もう1つの主要評価項目である全患者さんに対する無増悪生存期間も達成できなかったことが2019年に発表されています。

 同社の腫瘍領域開発プログラム責任者であるMichael Mandola医学博士は、次のように述べています。

 「膠芽腫は極めて予後が悪く、悪性度の高いがんであり、過去15年間にわたり、新しい治療選択肢は限定的でした。生存期間の改善に繋がると考え、MGMTプロモーターメチル化陽性の患者さんを対象に限定したにもかかわらず、CheckMate-548 試験では期待した結果が得られなかったことを残念に思います。本試験に参加いただいた患者さん、介護者、治験担当医師の皆さんに感謝するとともに、今後もがんのコミュニティと力を合わせ、この困難な疾患と闘う患者さんに有効な治療法を追求していきます」