テセントリク、PD-L1陽性の進行・再発非小細胞肺がんの治療薬として国内承認

文:がん+編集部

 アテゾリズマブ(製品名:テセントリク)が、化学療法未治療のPD-L1陽性の切除不能な進行・再発の非小細胞肺がんに対する単剤治療として、国内承認されました。

テセントリク、PD-L1高発現の患者さんでは化学療法と比較して死亡リスク約40%低下

 中外製薬は2020年12月25日、アテゾリズマブが「化学療法未治療のPD-L1陽性の切除不能な進行・再発の非小細胞肺がん」に対する用法・用量として、厚生労働省から追加承認されたことを発表しました。今回の承認は、IMpower110試験の結果に基づくものです。

 IMpower110試験は、PD-L1陽性のALKまたはEGFR陰性で化学療法未治療の進行性の非小細胞肺がん患者さん572人を対象に、アテゾリズマブと化学療法を比較して、有効性と安全性を評価した第3相臨床試験です。

 中間解析の結果、PD-L1が高発現している患者さんで、アテゾリズマブは化学療法に対し、死亡リスクを約40%低下させ、全生存期間を有意に延長しました。5%以上で認められた副作用は、疲労、無力症、悪心、食欲減退、甲状腺機能低下症、発疹、ALT増加、下痢でした。

 同社の代表取締役社長COOの奥田 修氏は、次のように述べています。

 「化学療法未治療のPD-L1陽性の非小細胞肺がんに対して生存期間の延長を示したテセントリクの単剤投与による治療法が新たに承認されたことを大変嬉しく思います。テセントリクは非小細胞肺がんに対し、化学療法既治療例に対する単剤療法、化学療法未治療例に対する3つの併用療法および今回新たに承認された単剤療法と、5つの異なる治療法で承認を取得しています。これらの異なる治療法を通じて、患者さんに貢献できるよう活動を行っていきます」