タグリッソ、EGFR陽性の早期非小細胞肺がんに対する治験の結果、術後補助化学療法にかかわらず無病生存期間を延長

文:がん+編集部

 オシメルチニブ(製品名:タグリッソ)をEGFR遺伝子変異陽性の早期非小細胞肺がん患者さんを対象に評価した治験で、術後補助化学療法の有無にかかわらず、無病生存期間の延長が認められました。

タグリッソによる術後補助療法、術後補助化学療法歴のある患者さんの再発または死亡リスクを84%減少

 アストラゼネカは1月29日、EGFR遺伝子変異陽性の非小細胞肺がんに対しオシメルチニブを評価した第3相ADURA試験の解析結果を発表しました。術後補助化学療法歴の有無、およびステージにかかわらず、無病生存期間の延長が示されました。

 ADURA試験は、ステージ1B、2、3A期のEGFR遺伝子変異陽性の非小細胞肺がん患者さん682人を対象に、オシメルチニブとプラセボを比較した第3相試験です。全患者さんを対象とした探索的解析を行ったところ、オシメルチニブによる術後補助療法は、術後補助化学療法歴のある患者さんの再発または死亡リスクを84%減少。術後補助化学療法歴のない患者さんでも77%減少させました。また、無病生存期間の延長は各ステージで同程度でした。

 患者報告アウトカムに関する探索的事後解析では、オシメルチニブの投与を受けた患者さんの生活の質は維持されており、プラセボを投与された患者さんと比べて、身体的または精神的健康度に関して臨床的に意義のある差は認められませんでした。

 ADAURA試験の治験責任医師であり、Guangdong Provincial People’s Hospital and Academy of Medical Sciencesの肺がん研究所の教授で米国外科学会正会員でもあるYi-Long Wu医学博士は次のように述べています。

 「ADAURA試験における患者さんの無病生存期間の延長という素晴らしい結果から、EGFR遺伝子変異陽性の非小細胞肺がんの術後補助療法において、タグリッソは先駆的な治療を担う役割がすでに支持されています。今回の報告で、無病生存期間の延長というベネフィットが、術後補助化学療法歴の有無および疾患のステージにかかわらず一貫していることを示しており、タグリッソがこの疾患の治療にいかに重要な役割を果たすかということがわかります」