ビントラフスプ アルファ、ステージ4の非小細胞肺がんに対する治験を中止

文:がん+編集部

 PD-L1発現率が高いステージ4の非小細胞肺がん患者さんを対象に、TGF-βとPD-L1の2つの経路を標的とするビントラフスプ アルファを評価した臨床試験の結果を発表しました。

INTR@PID Lung037試験では、主要評価項目の1つ無増悪生存期間の達成を見込めず

 独メルク社は1月20日、PD-L1発現率が高いステージ4の非小細胞肺がん患者さんを対象に、TGF-βとPD-L1の2つの経路を標的とするビントラフスプ アルファを評価したINTR@PID Lung037試験の最新結果を発表。主要評価項目の1つ無増悪生存期間を達成する可能性が低いため、試験中止が決定されました。

 INTR@PID Lung037試験 は、EGFR遺伝子変異またはALK融合遺伝子が陰性で、PD-L1発現率が高い非小細胞肺がん患者さんを対象に、ビントラフスプ アルファとペムブロリズマブ(製品名:キイトルーダ)を比較した第3相臨床試験です。主要評価項目は無増悪生存期間と全生存期間、主な副次的評価項目は有害事象、奏効期間などでした。

 試験データを総合的に評価した結果、主要評価項目の1つ無増悪生存期間を達成する見込みが低いため、独立データモニタリング委員会の勧告により試験が中止されました。

 ビントラフスプ アルファは、TGF-βとPD-L1の2つの免疫抑制経路を同時に阻害する免疫チェックポイント阻害薬です。

 同社は今回の試験中止の発表に際し、次のように述べています。

 「ビントラフスプ アルファのさらなる評価に引き続き取り組み、INTR@PID Lung037試験から得られた見識を今後の試験に活用していきます」