全がん協生存調査、5年相対生存率68.9%、10年相対生存率58.9%

2021/12/13

文:がん+編集部

 全国がんセンター協議会(全がん協)生存調査による、5年生存率と10年生存率の結果が発表されました。全部位の5年相対生存率は68.9%、10年相対生存率は58.9%でした。

前回の5年生存率68.6%から0.3%、10年生存率58.3%から0.6%改善

 国立がん研究センターは11月10日、全がん協の協力により、加盟32施設の診断治療症例を集計した部位別5年生存率と10年生存率のデータを発表しました。

 収集対象は1997~2013年までに全がん協32施設で診断治療が行われた87万6,679症例です。5年生存率の集計対象は、2011~2013年に診断治療が行われた症例のうち、集計基準を満たした15万1,568症例で、10年生存率は2005~2008年に診断治療が行われた症例のうち、集計基準を満たした12万649症例でした。

 今回で10回目の公表となる全部位の5年相対生存率は68.9%、10年相対生存率は58.9%でした。前回公表された全部位の5年生存率68.6%から0.3%アップ、10年生存率は58.3%から0.6%アップでした。

集計基準は、以下の通りです。

・15~94歳までの症例(15歳未満、95歳以上は除外)
・良性腫瘍、上皮内がん、0期、転移性腫瘍は除外
・自施設診断自施設治療、および他施設診断自施設治療症例(診断のみは解析対象外)
・以下の基準を満たした施設のデータのみを集計
 臨床病期判明率60%以上
 追跡率(予後判明率)90%以上

今回発表された5年相対生存率の部位は22種類で、集計結果は以下の通りです。

全部位:68.9%(68.6%)
食道:50.1%(48.9%)
胃:75.4%(74.9%)
大腸:76.8%(76.5%)
肝:38.6%(38.1%)
胆のう・胆管:28.7%(28.9%)
膵臓:12.1%(11.1%)
喉頭:80.4%(82.0%)
肺:47.5%(46.5%)
乳(女):93.2%(93.6%)
子宮頸:75.9%(75.7%)
子宮体:86.2%(86.3%)
卵巣:64.3%(65.3%)
前立腺:100.0%(100.0%)
腎臓など:71.0%(69.9%)
膀胱:67.7%(68.5%)
甲状腺:93.0%(92.6%)
※( )内の数値は、2010年~2012年の5年相対生存率

10年相対生存率の部位は18種類で、集計結果は以下の通りです。

全部位:58.9%(58.3%)
食道:34.4%(31.8%)
胃:67.3%(66.8%)
大腸:69.7%(68.7%)
肝:17.6%(16.1%)
胆のう・胆管:19.8%(19.1%)
膵臓:6.6%(6.2%)
喉頭:64.2%(63.3%)
肺:33.6%(32.4%)
乳(女):87.5%(86.8%)
子宮頸:68.2%(68.7%)
子宮体:82.3%(81.6%)
卵巣:51.0%(48.2%)
前立腺:99.2%(98.8%)
腎臓など:63.3%(62.8%)
膀胱:63.0%(61.1%)
甲状腺:86.8%(85.7%)
※( )内の数値は、2004年から2007年症例の10年相対生存率