ヴァンフリタ、FLT3-ITD変異がある急性骨髄性白血病に対する治験で主要評価項目を達成
2021/12/24
文:がん+編集部
FLT3-ITD変異がある急性骨髄性白血病の一次治療として、キザルチニブ(製品名:ヴァンフリタ)を評価したQuANTUM-First試験で、主要評価項目の1つ全生存期間を達成しました。
「ヴァンフリタ+化学療法」、「プラセボ+化学療法」と比較して全生存期間を有意に改善
第一三共は11月19日、FLT3-ITD変異がある急性骨髄性白血病患者さんを対象に、キザルチニブを一次治療として評価した第3相臨床試験「QuANTUM-First試験」で、主要評価項目を達成したことを発表しました。
QuANTUM-First試験は、新たにFLT3-ITD変異がある急性骨髄性白血病と診断された患者さん539人を対象に、「キザルチニブ+化学療法」と「プラセボ+化学療法」を比較した第3相試験です。主要評価項目は全生存期間、副次的評価項目は無イベント生存期間、完全寛解率、薬物動態、安全性などでした。
試験の結果、「キザルチニブ+化学療法」は「プラセボ+化学療法」に対し優越性を示し、主要評価項目である全生存期間を達成しました。また、安全性の新たな懸念は認められませんでした。
キザルチニブは、「再発または難治性のFLT3-ITD変異陽性の急性骨髄性白血病」の効能・効果で、2019年6月18日に承認されています。