固形がんを対象に、液体生検による遺伝子パネル検査「Guardant360 CDxがん遺伝子パネル」が国内承認
2022/03/29
文:がん+編集部
固形がんを対象に、液体生検による遺伝子パネル検査「Guardant360 CDxがん遺伝子パネル」が国内承認されました。
Guardant360 CDx、簡単な採血で、固形がん患者さんの治療方針決定を補助する診断システム
ガーダントヘルスジャパンは2022年3月14日、固形がん患者さんを対象とした包括的がんゲノムプロファイリング用リキッドバイオプシー検査「Guardant360 CDxがん遺伝子パネル」の医療機器プログラムとしての製造販売承認を取得したことを発表しました。
Guardant360 CDxがん遺伝子パネルは、腫瘍が血液中に放出する血液循環腫瘍DNAを検出するリキッドバイオプシー検査です。これまでに、高頻度マイクロサテライト不安定性(MSI-High)がある固形がん患者さんおよびMSI-High結腸・直腸がん患者さんの特定に用いるコンパニオン診断としての承認を取得。また、化学療法後に増悪したKRAS G12C変異陽性の切除不能な進行・再発の非小細胞肺がん患者さんを特定するためのコンパニオン診断としても2021年12月に国内承認されています。
今回の承認を受け、Guardant Health AMEA, Incの最高経営責任者兼当社の代表取締役であるシムランジット・シン氏は、次のように述べています。
「Guardant360CDx が日本で承認されたことをうれしく思います。当社のリキッドバイオプシー検査技術は、KRAS G12CまたはMSI-Highのステータスを持つ固形がんの遺伝子変異解析と治療薬のコンパニオン診断を早期に提供します。組織生検を必要とせず、患者さんに適切な治療法選択を迅速にサポートすることで、日本におけるがん治療の質の向上に貢献してまいります」