転移性去勢抵抗性前立腺がんに対する「キイトルーダ+化学療法」を評価するKEYNOTE-921試験の最新情報を発表

2022/09/06

文:がん+編集部

 転移性去勢抵抗性前立腺がんを対象に、「ペムブロリズマブ(製品名:キイトルーダ)+化学療法」併用療法と化学療法を比較したKEYNOTE-921試験で、2つの主要評価項目である全生存期間および無増悪生存期間が達成されませんでした。

「キイトルーダ+化学療法」、転移性去勢抵抗性前立腺がんに対し全生存期間・無増悪生存期間2つの主要評価項目を達成せず

 米メルク社は2022年8月3日、KEYNOTE-921試験の結果を発表しました。全生存期間と無増悪生存期間の2つの主要評価項目が、達成されませんでした。

 KEYNOTE-921試験は、新規ホルモン剤による治療後に進行、または不耐容の転移性去勢抵抗性前立腺がんの化学療法未治療患者さん1,030人を対象に、「ペムブロリズマブ+ドセタキセル+プレドニゾン」併用療法と「プラセボ+ドセタキセル+プレドニゾン」併用療法を比較した第3相試験です。主要評価項目は全生存期間、画像上の無増悪生存期間、副次的評価項目は、抗がん剤による最初の後治療の開始までの期間、前立腺特異抗原奏効率、奏効率、奏効期間などでした。

 全生存期間と無増悪生存期間の解析の結果、「ペムブロリズマブ+ドセタキセル+プレドニゾン」併用療法は、「プラセボ+ドセタキセル+プレドニゾン」併用療法と比較して、ある程度の改善傾向は認められましたが、事前に規定された統計学的な有意差は示されませんでした。安全性に関しては、これまでに報告されている安全性プロファイルと一貫していました。

 同社の研究開発本部のシニアバイスプレジデントでグローバル臨床開発責任者、チーフメディカルオフィサーのEliav Barr博士は、次のように述べています。

 「この試験の結果は、転移性前立腺がんの治療が現在も非常に困難であり、さらなる研究が必要であることを示す重要なものです。当社は、転移性前立腺がんに対するペムブロリズマブの併用療法や新規候補薬を評価する臨床開発プログラムを今後も進めます。この試験に参加してくださった患者さんや治験責任医師の皆さんに感謝しています」