「テセントリク+アバスチン」、早期肝細胞がんに対する術後補助療法として評価したIMbrave050試験で無再発生存期間を延長
2023/02/08
文:がん+編集部
再発リスクの高い早期肝細胞がんに対し、術後補助療法として「アテゾリズマブ(製品名:テセントリク)+ベバシズマブ(製品名:アバスチン)」併用療法を評価したIMbrave050試験で、無再発生存期間の延長が認められました。
全生存期間は中間解析時点では未達で、最終解析までフォローアップされる予定
ロシュ社は2023年1月19日、IMbrave050試験において、事前に規定された中間解析で主要評価項目である無再発生存期間の延長を達成したことを発表しました。
IMbrave050試験は、根治目的の切除または焼灼療法後に再発リスクの高い肝細胞がん患者さん662人を対象に、「アテゾリズマブ+ベバシズマブ」併用療法と監視療法を比較した第3相試験です。主要評価項目は、独立判定機関による無再発生存期間、主要な副次的評価項目は全生存期間、主治医による無再発生存期間、PD-L1陽性患者さんに対する無再発生存期間などでした。
事前に規定された中間解析の結果、「アテゾリズマブ+ベバシズマブ」併用療法は、監視療法と比較して、主要評価項目である無再発生存期間の統計学的に有意な改善が認められました。全生存期間は、中間解析時点では十分なイベント数に到達していないため、最終解析までフォローアップされる予定です。
安全性に関しては、これまでに認められている安全性プロファイルと同様で、新たな安全性プロファイルは認められませんでした。