急性骨髄性白血病および骨髄異形成症候群を対象にCLK阻害薬「CTX-712」を評価する第1/2相試験、米国で開始
2023/03/08
文:がん+編集部
急性骨髄性白血病および骨髄異形成症候群を対象に、CLK阻害薬「CTX-712」を評価する第1/2相試験が米国で開始されました。
CTX-712、CLKを阻害することで腫瘍増殖抑制効果を発揮する経口型低分子阻害薬
Chordia Therapeuticsは2023年2月17日、急性骨髄性白血病および骨髄異形成症候群患者さんを対象に、CLK阻害薬「CTX-712」を評価する第1/2相試験を米国で開始したことを発表しました。CTX-712は、細胞増殖に重要なCLKを阻害することで抗腫瘍効果を発揮する経口型の低分子阻害薬です。
本試験は、再発または難治性の急性骨髄性白血病もしくは、ハイリスクの骨髄異形成症候群の患者さんを対象に、CTX-712の安全性および有効性を評価する多施設非盲検第1/2相試験です。
フェーズ1の用量漸増コホートでは、CTX-712を20mg、40mg、80mg、100mg、140mgを毎週投与し、治療に関連した有害事象および重篤な有害事象の頻度が評価されます。さらに、用量拡大コホートでは、用量漸増コホートで決定された用量でCTX-712を投与し、最大耐用量が評価されます。
フェーズ2では、用量拡大コホートで評価された推奨用量でCTX-712を投与し、完全寛解率が評価されます。