局所進行・転移性尿路上皮がんを対象にバベンチオを評価したJAVELIN Bladder 100試験の結果を発表

2024/03/14

文:がん+編集部

 局所進行または転移性の尿路上皮がんを対象に、アベルマブ(製品名:バベンチオ)を評価したJAVELIN Bladder 100試験の結果を発表。アベルマブ維持療法であるJAVELIN Bladderレジメンを支持する新たなデータが示されました。

JAVELIN Bladderレジメン、一次化学療法開始から約30か月間の全生存期間(中央値)を示す

 独メルク社は2024年1月22日、JAVELIN Bladder 100試験の新たな結果を発表しました。

 JAVELIN Bladder 100試験は、プラチナ製剤をベースとした一次化学療法で増悪が認められなかった局所進行または転移性の尿路上皮がん患者さんを対象に、一次化学療法の維持療法としてJAVELIN Bladderレジメン「アベルマブ+ベストサポーティブケア(BSC)」とBSCを比較した第3相試験です。主要評価項目は全患者さんおよびPD-L1陽性患者さんに対する全生存期間、副次的評価項目は、全患者さんおよびPD-L1陽性患者さんに対する無増悪生存期間、抗腫瘍効果、安全性、薬物動態、免疫原性、バイオマーカー、患者報告アウトカムなどでした。

 解析の結果、JAVELIN Bladderレジメンで治療された患者さんにおいて、一次化学療法開始から約30か月間の全生存期間(中央値)が示されました。また、探索的解析では、JAVELIN Bladderレジメン後に抗体薬物複合体の治療を受けた患者さんにおける一次化学療法開始からの全生存期間(中央値)は40か月に達することが示されました。

 フランス、ストラスブールがん免疫研究所のPhilippe Barthélémy氏は、次のように述べています。

 「一次化学療法後のアベルマブ維持療法は、局所進行性または転移性尿路上皮がん患者に対する標準治療であり、有効性と安全性プロファイルは十分に確立されており、長年にわたる実臨床下での経験によって裏付けられています。これらの新たな解析結果は、アベルマブ維持療法が全生存期間を延長し、良好なクオリティ・オブ・ライフ(QOL)をもたらすことを示す多くのエビデンスをさらに支持するものです。実臨床下で進行中のAVENANCE試験の探索的解析により、JAVELIN Bladderレジメンの後にenfortumab vedotinのようなADCによる二次治療を行うことで、患者さんの全生存期間を大幅に改善する可能性があることを示す新たな洞察が得られます。これらの知見は、患者の転帰を最適化するための戦略的治療シークエンスの重要性を強調しています」