初発の慢性骨髄性白血病を対象にセムブリックスを評価したASC4FIRST試験の結果を発表

2024/03/15

文:がん+編集部

 初発の慢性骨髄性白血病を対象に、アシミニブ(製品名:セムブリックス)を評価したASC4FIRST試験の結果を発表。標準治療薬より優れた分子遺伝学的大奏効率が認められました。

セムブリックス、標準治療のTKIと比較して48週時点の優れた分子遺伝学的大奏効率を示す

 ノバルティスは2024年1月8日、ASC4FIRST試験の結果を発表しました。

 ASC4FIRST試験は、初発の慢性期のフィラデルフィア染色体陽性慢性骨髄性白血病患者さん405人を対象に、アシミニブと医師選択の第一世代または第二世代のTKI(イマチニブ、ニロチニブ、ダサチニブ、またはボスチニブ)を比較した第3相試験です。主要評価項目は、48週時点で分子遺伝学的大奏効率を達成した患者さんの割合を指標としたアシミニブと医師選択のTKIの有効性の比較、ランダム化前にイマチニブが選択された患者グループにおけるアシミニブと医師選択のTKIの有効性の比較でした。主な副次的評価項目は、96週時点で分子遺伝学的大奏効率を達成した患者さんの割合、安全性に関する評価項目は96週時点までの有害事象による治験薬の投与中止までの期間などでした。

 解析の結果、アシミニブは2つの主要評価項目を達成し、どちらの評価項目についても医師選択のTKIと比較して統計学的に有意かつ臨床的に意義のある改善が認められました。また、アシミニブは、医師選択のTKIと比較して有害事象の発現頻度および治療中止が少なく、良好な安全性および忍容性プロファイルが認められ、これまでに確立されたアシミニブの安全性プロファイルと比較して新たな安全性シグナルは認められませんでした。

 アシミニブは、ABLミリストイルポケットを特異的に標的とすることにより作用する最初の慢性骨髄性白血病治療薬で、特異性が高くキナーゼ媒介のオフターゲット効果を最小限に抑えるようにデザインされているため、現在の標準治療と比較して改善された安全性と忍容性のプロファイルを示すと考えられています。

 South Australian Health & Medical Research Instituteの教授Tim Hughes医学博士は、次のように述べています。

 「初発の慢性骨髄性白血病患者さんのかなり多くが治療目標を達成していないことを考えると、これらの結果は非常に勇気づけられます。現在の慢性骨髄性白血病の一次治療では、忍容性の高い治療選択肢に対するニーズが依然として存在しており、慢性骨髄性白血病患者さんにとって治療と生活の質のバランスをとることが望まれます」