新しいがん疼痛治療注射剤を発売

文:がん+編集部

 新しいがん疼痛治療注射剤が発売されました。この薬は、海外では80年以上販売されていて日本では承認されていませんでしたが、厚生労働省が主催する会議によって開発が決定し、今回発売されました。

海外で80年以上販売、日本でも使用できるように

 第一三共株式会社は5月16日、がん疼痛治療用注射剤「ヒドロモルフォン塩酸塩」(製品名:ナルベイン注2mg・20mg)について、中等度から高度の疼痛を伴う各種がんにおける鎮痛を効能・効果として発売したことを発表しました。

 ヒドロモルフォン塩酸塩製剤として、有効成分が徐々に放出される徐放性製剤として「ナルサス錠」と有効成分がすぐに放出される速報性製剤として「ナルラピド錠」が発売されています。今回、注射剤としてあらたにヒドロモルフォン塩酸塩製剤が加わることで、錠剤がのめないような状態の患者さんにも使用できるため、医療現場の多様なニーズに応えられることが期待されます。

 ヒドロモルフォン塩酸塩製剤は、海外で80年以上販売されている薬です。世界保健機関(WHO)のがん疼痛治療のためのガイドライン等で、疼痛管理の標準薬に位置付けられています。ヒドロモルフォン塩酸塩製剤は、「医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議」で検討され開発企業の募集が行われ、2012年に第一三共が開発をすることになりました。

 医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議は、厚生労働省が主催している会議です。欧米等では使用が認められていて、日本では承認されていない医薬品や適応について、製薬企業による未承認薬・適応外薬の開発を促進することを目的としています。

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