肺がん患者さんの意識調査、「より長い生存期間の治療を選択したい」

文:がん+編集部

 肺がん患者さんの治療選択に関しての意識調査の結果、より長い生存期間が得られる可能性のある治療を望んでいると答えた人が多いことがわかりました。また、薬剤選択は医師の説明を参考にしていると答えた人が8割以上だった一方で、4割の患者さんは医師の説明が十分とは感じていないという結果でした。

約4割の患者さんが「医師からの説明は不十分」と回答

 日本ベーリンガーインゲルハイムは、非小細胞肺肺がんの治療経験のある患者さん139名を対象にした「非小細胞肺がん患者さんの治療選択に関する意思調査」の結果を発表しました。2018年12月13日~12月16日に実施されたインターネットによるアンケート調査です。

 本調査では、患者さんが最も望んでいるのは、生存期間の延長が得られる可能性がある治療法であることが明らかになりました。また、8割以上の患者さんが、薬の選択で参考にするのは「医師の説明」と答えたのに対し、約4割の患者さんは「医師からの説明は不十分」と感じている実態も明らかになりました。

 医師から薬の効果の差について説明を受けたと答えた患者さんは約4割で、生存期間に関する説明を受けたと答えた患者さんは、さらにその2割程度でした。さらに、2次治療で使う薬に関して説明を受けたと答えた患者さんは約3割にとどまり、7割の患者さんには治療の全体像が示されていなかったという結果でした。

 本調査結果を受け、埼玉医科大学リサーチアドミニストレーションセンター教授の小林国彦先生は「この調査からQOLを保ちつつ長期生存を望む患者さんの姿が明らかになりました。また、初回治療だけではなく、次治療も含めた治療の全体像を説明してもらいたいという様子がうかがえます。特に重要な情報源は医師からの情報ですが、十分な説明がなされていないと感じている患者さんも少なくはなく、医師と患者さんのコミュニケ―ションギャップが見てとれるため、一人ひとりの希望を聞きながら患者さんと一緒に治療選択を進めていく重要性が確認されました」と、述べています。