第70回 カフェで学ぼうがんのこと「乳がんと遺伝について」

提供:NPO法人ウィッグリング・ジャパン



乳がんは遺伝しますか?

「乳がんは遺伝しますか?」…よく聞かれる質問です。

1985年頃は40人に1人、1993年頃は25人に1人、2001年頃は20人に1人の割合で近年乳がん患者は増加しています。

「遺伝性のがん」は遺伝要因(親から受け継いだ、生まれつきもったもの)ががんの発症に強く関わっている場合を、“遺伝性乳がん・卵巣がん症候群(HBOC)”と言い、乳がん患者全体の5%です。

近年話題になったハリウッド女優アンジェリーナ・ジョリーさんは、遺伝子検査により将来乳がん・卵巣がんを患うリスクが非常に高いことが分かり、がんになる前に両乳房・卵巣を切除しています。

遺伝性がんの検査(保険適応外)は7mlほどの採血で調べることができるそうです。この検査は本人のがんの可能性だけではなく、将来起こる疾患の予測、同じ遺伝子を持つ家族・親族の未来の疾患までも分かってしまいます。しかし、遺伝子の突然変異が見つかった場合でも発症するかどうかや発症時期までは予測することができません。

知ったことにより婚約が破断になってしまった例などもあります。未来を知る権利、知らない権利をよく理解するためにもこの検査を受けるときには十分な遺伝カウンセリングを行うことが重要だと考えられています。

遺伝子検査は誰かに勧められて受けるものではありません。遺伝子検査を受けて分かること、分からないこと、検査結果にどう対応するか、どのような影響が生じる可能性があるかなど、ご自身で受けるかどうかを決める検査です。

今は遺伝子検査を受けないと決めても、将来、あなたや家族を取り巻く環境や状況が変わったときに、いつでも受けることができます。

感想など

遺伝子検査を受ける目的は、人によってさまざまです。あなたにとっての目的、検査を受けることで得られる利益、予想される不利益など家族を含めよく考える必要があると感じました。

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NPO法人ウィッグリング・ジャパンでは、がん闘病中にかつらをレンタルするというサービスを提供することで、2010年から8年にわたり、約800名の女性がん患者さんをサポート。同じ経験をしたスタッフが患者対応するというピアサポートを取り入れることで、心のケアにも注力しています。