BR療法、再発または再燃びまん性大細胞型B細胞リンパ腫に対する第2相試験開始

2022/02/25

文:がん+編集部

 自家造血幹細胞移植が適応となるびまん性大細胞型B細胞リンパ腫を対象に、救援化学療法として「ベンダムスチン(製品名:トレアキシン)+リツキシマブ」併用療法(BR療法)を評価する第2相試験が開始されました。

「再発または難治性のびまん性大細胞型B細胞リンパ腫」に対し救援化学療法としてBR療法を評価

 シンバイオ製薬は2022年1月31日、BR療法による第2相試験に関する共同臨床研究契約を埼玉医科大学と締結し、2022年1月26日から開始したことを発表しました。

 同試験は、埼玉医科大学病院 血液内科の照井康仁教授の主導の下、自家造血幹細胞移植適応となる再発または再燃びまん性大細胞型B細胞リンパ腫患者さんを対象に、BR療法の有効性と安全性を評価する第2相試験です。主要評価項目は救援化学療法3サイクル後の奏効率、副次的評価項目は完全寛解率、救援化学療法2サイクル後の奏効率などです。

 BR療法は2021年3月に「再発または難治性のびまん性大細胞型B細胞リンパ腫」に対する効能・効果で承認されていますが、救援化学療法として使用するエビデンスが臨床課題となっています。

 同社は今回の治験の開始に際し、次のように述べています。

 「本臨床研究のサポートにより、BR療法の臨床応用についてさらなる可能性を追求してまいります」