進行性メラノーマを対象に「レンビマ+キイトルーダ」併用療法を評価したLEAP-003試験の中止を発表
2023/04/26
文:がん+編集部
進行性メラノーマを対象に、「レンバチニブ(製品名:レンビマ)+ペムブロリズマブ(製品名:キイトルーダ)」併用療法を評価したLEAP-003試験が中止されました。
「レンビマ+キイトルーダ」併用療法、「プラセボ+キイトルーダ」と比較して全生存期間の改善を示さず
エーザイ株式会社と米メルク社は2023年4月7日、成人の切除不能または転移性メラノーマの一次治療として、「レンバチニブ+ペムブロリズマブ」併用療法を評価したLEAP-003試験を中止したことを発表しました。
LEAP-003試験は、成人の切除不能または転移性メラノーマ患者さん674人を対象に、一次治療として「レンバチニブ+ペムブロリズマブ」併用療法と「プラセボ+ペムブロリズマブ」を比較した第3相試験です。主要評価項目は全生存期間、無増悪生存期間、重要な副次評価項目は客観的奏効率、奏効期間、安全性などでした。
中間解析の結果、「レンバチニブ+ペムブロリズマブ」併用療法は「プラセボ+ペムブロリズマブ」と比較して、2つの主要評価項目の1つである全生存期間の改善を示さないと判断され、本試験の中止が決定されました。より早い段階の中間解析では、もう1つの主要評価項目である無増悪生存期間について、「レンバチニブ+ペムブロリズマブ」併用療法は「プラセボ+ペムブロリズマブ」に対する統計学的に有意な延長を示していました。
安全性に関しては、これまでに認められている安全性プロファイルと同様でした。