切除可能な早期非小細胞肺がんを対象にダトポタマブ デルクステカン併用療法を評価した第2相試験の結果を発表

2024/10/18

文:がん+編集部

 切除可能な早期非小細胞肺がんに対する周術期治療として、「デュルバルマブ(製品名:イミフィンジ)+化学療法+ダトポタマブ デルクステカン」併用療法を評価したNeoCOAST-2試験の結果が発表されました。

「イミフィンジ+化学療法+ダトポタマブ デルクステカン」の術前治療、病理学的完全奏効率34.1%・病理学的著効65.9%

 第一三共株式会社は2024年9月10日、NeoCOAST-2試験の結果を世界肺がん学会で報告したことを発表しました。

 NeoCOAST-2試験は、切除可能なステージ2A~3Bの非小細胞肺がん患者さんを対象に、周術期治療として「デュルバルマブ+化学療法+ダトポタマブ デルクステカン」併用療法を評価した第2相試験です。主要評価項目は病理学的完全奏効、重要な副次的評価項目は病理学的著効でした。

 解析の結果、術前療法として「デュルバルマブ+化学療法+ダトポタマブ デルクステカン」を受けた患者グループの病理学的完全奏効率は34.1%で、病理学的著効は65.9%でした。安全性に関しては、新たな安全性シグナルは認められませんでした。グレード3以上の有害事象は18.5%で認められました。

 同社は、次のように述べています。

 「非小細胞肺がん治療に新たな選択肢を提供できるよう、これらの試験を含む現在進行中の臨床試験等を通じて、本剤の単剤療法および併用療法の開発を加速させてまいります」