イミフィンジ、進展型小細胞肺がんの1次治療薬として全生存期間を延長

文:がん+編集部

 進展型小細胞肺がんに対するデュルバルマブ(製品名:イミフィンジ)の治験の結果、1次治療薬として良好な全生存期間を示しました。

イミフィンジ+化学療法併用、小細胞肺がんの新たな治療選択へ

 アストラゼネカは7月5日に、免疫チェックポイント阻害薬デュルバルマブの第3相臨床試験CASPAIN試験で、進展型小細胞肺がんの1次治療薬として良好な全生存期間を示したことを発表しました。

 CASPIAN試験は、進展型小細胞肺がん患者さん988人の1次治療を対象とした、無作為化非盲検国際多施設共同第3相試験です。デュルバルマブ+化学療法(エトポシド+シスプラチンまたはカルボプラチン)の併用と化学療法単独、デュルバルマブ+トレメリムマブ+化学療法併用と化学療法単独を比較しました。主要評価項目は、全生存期間です。中間解析の結果、デュルバルマブ+化学療法併用は、化学療法単独と比べて統計学的に有意に、また臨床的に意義のある全生存期間の延長が認められました。併用療法の安全性に関しても、これまでに知られている各薬剤の安全性プロファイルと同様でした。

 同社のオンコロジー研究開発エグゼクティブバイスプレジデントであるJosé Baselgaは「第3相CASPIAN試験の結果は、小細胞肺がんの診断を受け、今すぐにでも新しい治療を必要としている患者さんに新たな希望をもたらします。本試験は、小細胞肺がんに対して免疫療法に異なるプラチナ製剤を組み合わせるといった柔軟性を示し、治療選択肢を拡大した初めての試験です」と、述べています。

 現在、非小細胞肺がんでは、遺伝子にあわせた分子標的薬が開発され、さまざまな治療法があります。肺がんのうち約15%を占める小細胞肺がんでは、治療選択が限られており、今回の結果は、進展型小細胞肺がんの新たな治療選択として期待されます。